(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

菊花賞レビュー・・・ビッグウィークは買えませんでした

はあぁ・・・
正直振り返りたくもないのですが、ハズした自分への懲戒の意味も込めて、菊花賞を振り返ります。
 
予想通り、コスモラピュタの大逃げ。。。のように見えましたが、1000m通過は1分1秒、その後の1200mも、
12.5 - 13.2 - 13.0 - 13.1 - 12.7 - 13.0という実に楽なペースで逃げています。
上記ラップを合計すると、1200mで77秒5.
ウッドチップコースの調教時計ならいいタイムですが、長距離戦とはいえ、G1のラップとしては異例の中だるみです。ですから、コスモラピュタもゴール前何とか2番手を確保できるか、というところまで粘りました。
津村騎手は実にいいペースで逃げたと思います。
 
従って、切れる馬か、そうでなければ前に行っていないと勝負にならないペースでした。
そこで絶好位から伸びて快勝したのが、ビッグウィークでした。
前哨戦の神戸新聞杯でやや掛かり気味に追走し、頭の高い走りでもあったので3000mは明らかに長く、また実億的にも厳しいと思ったのですが、前走から+6kgの馬体重にも表れていた通り、短期間に成長したようです。
そして、やはり展開がこの馬にとってドンピシャでした。
雨の降り始めた馬場も良かったと思います。
小生としては、この馬が菊花賞馬に値するかどうかは何とも言えないというのが正直な感想です。
この馬の上がり3Fは34秒4でしたが、逃げたコスモラピュタを除けば、これより遅い上り3Fを計測した馬は8着のトレイルブレイザーまで降りなければなりません。つまり、出走馬中半分の馬は負けたとはいえ、勝ち馬より速い脚を使っているわけです。
なのでこの勝利はいわゆる展開のアヤという気がしているのですが、それが過小評価かどうかはこの後のレースが証明してくれるでしょう。
 
1番人気のローズキングダムは2着。
道中力みもなく折り合って追走していましたし、この馬の持ち味である瞬発力を活かすためにはあれ以上前には行けないところでしょう。4コーナーで外へ出し、坂の下りで惰性をつけて外から追い込むのは瞬発力のある馬の差し切りパターンですが、いかんせん今日は勝ち馬が遠すぎました。
やや雨が降り出した馬場もこの馬の切れ味を削いだと思います。
力は見せたと言って良いでしょう。
負けはしたものの、このレースで一番強い競馬はできました。
 
3着も先行粘り込んだビートブラック
この馬も3番手追走からの粘り込みで、展開が向きました。
また前走2400mで勝っているように長距離適性があったことは確かでしょう。
 
4着にレーヴドリアン。今日はこれまでとは一転して先行してきました。
好スタートが切れたためとはいえ、これはユーイチ騎手らしいペースを読んだ好判断だったと思います。
直線も良く伸びていますが、3~4コーナーで外から被せられてやや位置取りを下げてしまったのが不運でした。
この馬も強いレースを見せました。今日のような競馬ができれば、G1級のレースでもかなりやれそうです。
 
小生の本命、2番人気のトウカイメロディは6着。
レース前吉田隼騎手は「この馬のスタミナを活かすレースをする」と言っていたような気がしますが、はて、道中で馬群の中位あたりを追走して、4コーナーでより瞬発力のあるローズキングダムに外から並びかけられるような競馬が、スタミナを活かす競馬なのでしょうか?
スタミナを活かす競馬と言うのは、ペースがスローと見れば積極的に前に押し上げ、4コーナーでは既に先頭に立っているような競馬ではないでしょうか。
同じ父を持つ、春の天皇賞マイネルキッツのような競馬を想定していた小生としては、今日のレース運びにいささかの怒りにも似た違和感を感じざるを得ません。
初長距離輸送、馬体減と確かに他にマイナス材料はありましたが、馬場がやや渋ったことはプラスだったでしょうし、3コーナー付近の手応えも悪くありませんでした。
正直小生としては、がっかりした、としか言いようがありません。この馬の良さが全く出せませんでした。
唯一の不安が騎手だったのですが、悪い予感の方が的中してしまいました。
 
何やら長くなってしまいましたので以下は簡潔に。
皐月賞2着のヒルノダムールは7着。4コーナーで行き場をなくしてちょっと下がってしまったことが致命的でした。
最後は外から良く差を詰めています。この馬も不完全燃焼でした。
ダービー以来いい競馬ができていませんが、ヴィクトワールピサエイシンフラッシュローズキングダムと並ぶ、この世代屈指の実力馬だと思います。それを忘れないでおきたいと思います。
 
セントライト記念クォークスターは9着。この展開で4コーナー最後方では、絶望的です。
さすがにちょっとまくって行くような競馬をしないと、勝負にならないのではないでしょうか。
メンバー中最高の上がり3F33秒5で9頭をゴボウ抜きしましたが、それが精一杯でした。
ペースが速ければ、古馬G1レベルでもそこそこいい勝負ができる馬だと思いますが、今日は不完全燃焼でした。
 
その他ではダービー4着馬ゲシュタルトが10着。いい位置で競馬を進められたと思いますが、まだ本調子にはないようです。今後の良化待ちでしょう。ダービー時のデキにあれば、おそらくこの馬が勝っていたのではないかと思います。
 
セントライト記念3着のアロマカフェは11着。いい位置で流れに乗れていたと思いますが、最後は息切れしました。ずっと外を回されたことが良くなかったのか、3000mは長すぎるのか、敗因は不明ですが、上位馬とはさすがに力の差があったということかもしれません。
 
小生の感想としては、必ずしも実力と馬の力量が比例しないレースになったのではないかと思っています。
まあ多分に負け惜しみがあることは承知していますが。。。
ともあれ、その判断が正しいかどうかは、この後のG1戦線が証明してくれるでしょう。