実績のある上位５番人気での決着になるのではないかと思いましたが、ダークシャドウの食い込みで中荒れとなりました。
この激戦を制したのはヒルノダムール。
中位からの追走でした。
ここのところ最後に脚が上がってしまう競馬が続いていましたが、これは微妙に距離が長かったのでしょう。
２０００ｍになって、まともに勝ちに出る競馬でしたが、２着ダークシャドウの追撃をハナ差凌いでゴール。
他馬は休み明け、かつ斤量が５９ｋｇ、５８ｋｇを背負っている馬が多かったのに対して、この馬の斤量は５７ｋｇだったので手放しで喜べない感じもありますが、とにかくＧ１級の相手に重賞を勝ち切ったのは１つの勲章になります。
この馬の適性が２０００ｍ付近にあることもハッキリしました。
どこかを使って宝塚記念へ行くのではないかと思いますが、２２００ｍのＧ１ではちょっと荷が重そうな気もします。
ハナ差２着に追い込んで来たのが８番人気ダークシャドウ。
このＧ１級の面々を相手に１０００万下勝ちからの臨戦ではさすがに苦しいのではないかと思いましたが、前走の３馬身差の勝利は伊達ではなかったようです。
レコードと同タイムの２着なので、フロックではないことは明らかです。
マイナス１６ｋｇの馬体重がどうなのかは良く分かりませんが、Ｇ１級の力があることは間違いないでしょう。
３着にダービー馬エイシンフラッシュ。
久々、やや余裕残しの仕上げ、また距離の２０００ｍがやや短いなど、有力馬の中では一番厳しい条件にあるのではないかと思いましたが、４コーナーで外から徐々に進出し、最後は外から飛び込んで来ました。
小生、昨年の有馬記念の本命をこの馬にしたのですが、出遅れで不完全燃焼のレースになっていました。
しかしここでは非常に良く走っており、ある意味諸条件を克服してのレースであったことを考えると、この馬が一番強い競馬をしたのではないかと思います。
天皇賞春では折り合いが課題になるでしょうが、能力的には勝ち切るだけの力は持っていると思います。
４着はクビ差でダノンシャンティ。
道中はぽつんと最後方から。
しかしここ２走てゃ違い、しっかりと折り合いがついていました。
直線ではメンバー中最速の上がり３Ｆ３３秒６を記録して、飛んで来ました。
エイシンフラッシュ同様５９ｋｇを背負っての競馬でこの走りは評価できるでしょう。
やはり安田記念の有力な勝ち馬候補だと感じさせられました。
５着に逃げた、小生の本命、キャプテントゥーレ。
決して速すぎるペースではなかったと思いますが、トーホウアランが予想以上に絡んで来たのは予想外でした。
それでも直線で突き放し、勝ちパターンかと思われましたが、残り100m付近から一気に上位馬に交わされてしまいました。
これだけレベルの高いレース、タイムを引っ張って勝ち馬と0.1秒差なら立派です。
６着タッチミーノットも勝ち馬と0.2秒差。
７着以下を２馬身半離しているので、ここまで上位入線と言って良いでしょう。
準オープン勝ち直後でしたが、力のあるところを見せました。
ローカルＧⅢあたりの勝利よりも勝ちのある内容だったと思います。
今後中距離重賞の上位常連となるのではないかと思います。
その他ではリディルが８着。
道中かなり引っかかっていました。
現状では２０００ｍよりもマイル付近の方が良いでしょうし、そうでなくともっこではやや力が足りなかったのではないかと思います。
人気馬では４番人気のドリームジャーニーは９着と惨敗。
昨年度よりも１ｋｇ軽い斤量でしたし、最後方のダノンシャンティも上位に突っ込んでいるので展開が向かなかったということもないと思います。
調子が今一つだったのもあるでしょうが、さすがにグランプリ連覇のころの勢いはないのかなと言う気がします。
今後あまり深追いするのは止めた方が良さそうです。
阪神２０００ｍは直線の短い内回りコースで、コーナーを４つ回るので時計が掛かるのですが、それでこのタイムは間違いなくＧ１級です。
ここで上位に食い込んだ馬は間違いなく今後活躍してくると思います。
