(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

関係者のコメント(2)ー調教師

さて、前回は競馬関係者のコメントのうち、騎手について取り上げました。
今回は調教師編です。
 
調教師は、基本的に入厩してきた馬をどのように鍛えて行くか、どのレースに出すか、いつ休ませるか、レース前の最終追い切りはどうするか、など競走馬の競争生命の全てを決定すると言っても過言ではない、非常に重要な立場です。
また調教師によってはレースでどのような戦法(逃げ・先行・差し・追い込み等)まで指示する人もいます。
もちろん競走馬のオーナー(馬主・・・うまぬし)が出走レース選択、引退時期などを決める最終権限を持っていますが、実際には調教師の方がどう考えても競馬全体に詳しいので、たいていの場合調教師にほとんど権限委譲しているのが現状です。
 
上述のように、調教師はオーナー、実際に調教を行う調教助手、毎日の馬の世話をする厩務員、レースで乗る騎手とのコミュニケーションが必要となり、一番情報が集中するとともに、権限の大きさと引き換えに重い責任を負っています。
従って、ほとんどの調教師はそう軽はずみな発言はしません。
概ね調教師のコメントには、大げさな表現はあっても、嘘はないでしょう。
そういう意味で、調教師のコメントは概ね信頼できると考えていいでしょう。
 
しかし、調教師も人間ですから、強気なコメントをする調教師、あまり多くを語らない調教師と、性格によって、同様の状況でも、異なるコメントをします。
大別すると、以下のようになります。
①常にリーディング上位に名を連ねる、成績の良い厩舎の調教師
②特別成績優秀でもないのに、強気な発言をする調教師
③控えめな発言をする調教師
 
①は名前を挙げれば関東では藤沢調教師、国枝調教師など、関西では角居(すみい)調教師、音無調教師、池江郎調教師、藤原英調教師、佐々木晶調教師、橋口調教師、白井調教師、森厩舎などです。
どの調教師も比較的強気のコメントをしますが、実績も伴っています。
但し、特に藤沢厩舎、角居厩舎などはいわゆる”ブランド厩舎”で、馬券を購入する人が「藤沢厩舎だから」と言うだけで加点事由にするため、出走馬が実力以上に人気になっている場合があります。
従って、そのような場合は期待値(オッズ×確率)が低くなっているので、注意が必要です。
 
②ですが、①と紙一重なので難しいところではありますが、敢えて個人的独断と偏見で挙げさせて頂くと、関東では小島太調教師、鈴木康調教師など、関西では松田国調教師、松田博調教師のダブル松田調教師、山内調教師、昆調教師、松永昌調教師などです。
最近目立ったのは小島太厩舎で、「アプリコットフィズウォッカ級だ」と発言されていましたが、実際のところどうかと言うと、確かに有力馬には違いないですが、ウォッカ級と思っている人はかなり少数派なのではないでしょうか。国枝厩舎でもアパパネについてそのような表現をされていましたが、こちらはキッチリ結果を出しています。
この辺は「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉の通りで、難しいところではあるのですが・・・
 
③は現状で関東では的場厩舎、宗像厩舎など、関西では、松永幹厩舎などです。但しこれは強気なコメントを出すことが比較的少ない、という印象がある方々です。この辺はお人柄というか人徳、誠実さがあるように小生が感じている方々で、いわゆる「弱気」ではないのですが・・・昔話をすると、勇退された田子調教師はとにかく弱気なコメントが多かったように思います。管理馬にフジサイレンスというオープン馬がいましたが、そこそこ好走しても調教師のトーンが上がらないのでいつでも人気薄でした。しかし、確か東京新聞杯だったと思いますが、人気薄で勝って大穴となりました。
 
このように、調教師それぞれのパーソナリティによって、様々なコメントを発します。
従って調教師の性格をある程度把握し、強気な調教師のコメントは割り引いて、弱気な調教師のコメントは割増で捉えることが重要です。
アプリコットフィズウォッカ級なのか!絶対に買いだ!」・・・などとコメントに踊らされないようにしましょう。