(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

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関係者のコメント(3)ー調教助手

さて、前回は競馬関係者のコメントのうち、調教師について取り上げました。
今回は調教助手編です。
 
調教助手とは、競走馬の運動・調教時に馬に乗り、調教師に指示された調教を行う人を指します。
調教助手にも厳密には役割で分けると2種類あり、以下のように分けられます。
①調教時に騎乗するだけの助手・・・「攻め専」(せめせん)
②調教助手と、厩務員を兼ねていて、馬の世話から調教での騎乗まで全てをこなす助手・・・「持ち乗り」(もちのり)
 
また、調教助手になった経緯にも大別して2種類あります。
A. 元騎手で、引退して調教助手に転じた人
B. 最初から調教助手、または厩務員だった人
 
上記の要素で、②持ち乗りかつA. 元騎手という例はゼロではないですが、例が少ないので割愛します。
 
1、上記のうち、①攻め専かつA.元騎手の場合
元騎手の場合、騎手時代は他の馬のレベルに対する自分の騎乗馬の存在、という観点を持っています。
そのため、実際にレースには乗っていなくても、自分が調教をつけた馬の調子がどうか、ということはもちろん、その馬が出走するレースでの相手関係がどうか、という点で、的確な感覚を持っています。
従って、騎手や調教師ほどではないとしても、相手関係に関するコメントについてもある程度信頼できます。
また、当然騎手の方が調教助手よりも求められる騎乗技術が高いので、馬を御す技術も高いことが多いです。
但し、馬も助手が乗っているか騎手が乗っているかが分かり、騎手が乗った方が戦闘モードになるので、騎手や元騎手が調教を付けると、調教タイムが速くなりがちです。このことも頭に入れておいて損はないでしょう。
ちなみに元騎手から転じて調教助手になった方は、村本調教助手(騎手時代にアドラーブルオークス制覇等)、岸滋彦助手(騎手時代はダイタクヘリオスとのコンビでマイルCS連覇)、蓑田隼人助手(天皇賞秋にも出走したモンタミールが思い出されます)、徳吉一己助手(名ダート馬パーソナリティワンの主戦騎手)、山田和弘助手(新潟大賞典勝ちのブリリアントロードなど)、清山助手(鳴尾記念勝ちのルーブルアクトが思い出されます)、橋本広喜助手(ハッシーの愛称で親しまれました)、塩村助手(ネーハイシーザー天皇賞秋制覇)、村山明助手、池田助手、高山助手・・・まだまだいらっしゃいますが、この辺で終わりにしておきます。
 
2、①攻め専
攻め専の調教助手は騎乗技術、コメントの精度はかなりピンキリです。
例えば、藤沢和厩舎の葛西助手など、厩舎の番頭格として調教師に代わってコメントをする方のコメントは、調教師同様に精度が高いと考えて間違いないでしょう。
少なくとも、その馬の調教の動きは当然一番知り得る立場にいるので、その馬の調子の良し悪しのコメントは的確と考えていいでしょう。
しかし、「好勝負すると思うよ」「ここは負けられないね」など、レースでの相手関係に関するコメントはちょっと割り引いて考えた方がいいでしょう。もちろん、人にもよりますが・・・
 
3、②持ち乗り(調教厩務員とも言う)
馬の身の回りの世話から調教で全てをやっているわけですから、ちょっとした普段の動作との違いにまで気が付きます。従って、馬の状態に関するコメントと言う意味では、持ち乗りの調教助手以上に信頼できる存在はいません。
しかし、一方でずっと特定の馬にtきっきりで世話をしているので、担当している馬は、自分の子供のような存在です。
親として自分の子が優秀であって欲しいという情が湧くのは、当然のことですので、レースでの勝ち負けに関するコメントは大分割り引いて考えた方がいいでしょう。これも、人によりますが・・・
 
いずれにしても、厩舎の番頭格の助手、先ほど挙げた葛西助手の他、角居厩舎の清山助手、池江泰厩舎の池江敏行調教助手・・・などのコメントの信頼度は高いと言えるでしょう。