(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

関係者のコメント(1)

レース当日のパドックでの様子、返し馬の様子、調教の時計などである程度客観的に馬の調子を把握することはできますが、実際にはその時間にパドック、返し馬を見ることが難しかったり、あるいはパドックを見ても技術的というか能力的にというか、とにかくそれを見ただけじゃ調子の良し悪しが良く分からないなど、色々な事情で出走馬の体調、どのくらい走れそうかを客観的に見られる人はそう多くはないと思います。
少なくとも、小生はすごく調子が良さそうだ、とかは何となくわかりますが、前走に比べてどうかという問題になると結局前走のパドックの様子も克明に覚えていなければならないので、毎週競馬場に通っている一部の熱狂的なファン以外は、出走馬の調子についてはその馬が所属する厩舎か、主戦騎手などのコメントを参考にする場合が多いと思います。
 
ところが、このコメントと言うやつが結構厄介でして、これに騙されて痛い目にあったことがある方も少なくないと思います。
何故そういうことが起こるかと言うと、
①その馬に対する関わり方が違う 
②コメントを発する個人の性格(強気、弱気など)または能力が違う
③調子が悪いと思っていたら能力が高いので好走した、あるいは実戦タイプの馬で調教はダメだったが、レースでは走った、など
などの理由が挙げられます。
 
上記のうち③はある意味どうしようもないというか、パドック、返し馬の達人でもなければ、関係者が予測できないことを我々が予測するのは限りなく不可能に近いので、不可抗力と言えます。
しかし実際に昨年のダービーを勝ったロジユニヴァース横山典騎手は、レース前に「体調が不完全で99%勝てないと思った」そうですが、実際には圧勝してしまいました。
これはもう人知では計り知れないことなので、このような場合はあきらめましょう。
逆に言えば、こういう予測不能なことがあるから競馬は面白い、とも考えられますが。。。
 
というわけで上記③はあきらめるとして、上記①と②はある程度把握可能です。
つまり発言する人の信頼度などを知っていれば、ある程度だまされることを防止できます。
今回は、①馬に対する関わり方が違う~騎手編 について取り上げます。
 
一口に競馬関係者と言っても、実に多くの人が1頭の馬に関わっています。
騎手、調教師、調教助手、調教厩務員(いわゆる「持ち乗り」)、厩務員、獣医など、パッと思いつくだけでもこれだけ挙げられます。
しかし、それぞれ関わり方は大分違います。
具体的に、騎手については以下の通りです。
 
騎手にもよりますが、レースでしか乗らない騎手、レースと最終の追い切りだけ騎乗する騎手、調教段階からつきっきりの騎手までいます。いい騎手ほど騎乗頭数が増えるので、調教まで全部の馬に乗ることは事実上不可能です。但し、過去に強い馬に乗っている経験を持っていることが多いので、その馬がどれだけ強いか、については的確にコメントできるでしょう。但し、その馬の体調については、当日その馬にまたがってみるまで分からないことが多いでしょう。
武豊横山典、内田博、岩田、藤田騎手などはこのタイプでしょう。
上記騎手は皆いわゆる「名騎手」です。
大レースに出走する馬はともかく、未勝利レベルから全て乗っているわけにはいかない場合が多いので、初騎乗の馬に対するコメントはイメージ先行のコメントになりますが、1度乗った馬の癖、長所、短所、そしてその馬が将来的にどのレベルまで到達できそうかなどについては、的確に把握できます。
 
反対に、調教からつきっきりで乗る騎手は、おそらく騎乗依頼があまり多くない騎手が多いです。この様な騎手はその馬が好調か不調かについては、的確に把握していると思います。しかし、過去に良い馬に乗った経験が少ないので、その馬の素質がどれほどのものかについては、的確にコメントできない可能性が高いでしょう。
若手の騎手、あまりレースに出ない騎手などはこのパターンでしょう。
ことその馬の調子がその馬の生涯でどの程度の状態にあるのかを把握していることが多いとは思いますが、どこが長所、短所で、どこを伸ばせばいいのか、どこまで強くなりそうかなどは、前述の「名騎手」のコメントにはかないません。
 
もちろん、例外というか、上記の2つを兼ね備えている騎手もいます。
例えば、佐藤哲三騎手。タップダンスシチーの主戦として、ジャパンカップ宝塚記念を制し、ダート戦線の現役最強馬であるエスポワールシチーの主戦を務めるなど、名馬に跨っているので、「いい馬の感覚」を知っています。しかし、ある程度騎乗数を絞って、調教段階から馬にしっかり教えるべきことを教え、馬の状態を肌で感じています。
従って、佐藤(哲)騎手のコメントは色々な意味で的確である場合が多いです。
蛇足ですが、そのため、小生は佐藤(哲)騎手のコメントは信頼していますし、また多少人気薄でも調子が良さそうならその馬の馬券を購入しています。
 
またコメント云々もそうですが、普段からその馬につきっきりの騎手は馬の癖、長所、短所を良く知っていて、レースでもうまく馬をコントロールできる可能性が高まります。
いわゆる、「お手馬手綱いらず」というやつで、多少騎乗的な技量が不足していていてもその馬に乗せたら名騎手顔負けの好騎乗をすることがあります。もちろん、その騎手がある程度経験と実績を積み重ねた騎手であることが前提ですが。
 
総じて、騎手のコメントは比較的信頼性が高いです。
やはり実際にレースで乗っているということが大きいのです。
もちろん騎手の性格にもよりますので、ある程度割り引いて考えた方がいい騎手、逆にもう少し評価をプラスして考えた方がいい騎手もいます。
 
もう引退された騎手ですが、大崎昭一騎手などは「泣きの昭ちゃん」などと呼ばれたように、いつでもコメントは控えめでした。
逆に、「それはちょっと大げさなんじゃないの?」という騎手もいます。
あえて名前は挙げませんが。。。
 
しかし、どちらにしてもその騎手の発言の特性を知っていれば、騎手の発言にまとわされることは少なくなります。