(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【競馬理論】脚質による長所・短所ー差し馬

当コーナー、久々の更新です。
東京開催が始まり、また関西では京都が連続開催の後半に入って、差し・追い込み馬の台頭が予想されます。そこで、差し、追い込み馬の長所・短所について確認して行きたいと思います。

差し馬というのは、中団からやや後方にかけてレースを進める馬です。
厳密には、ちょうど中団あたりに付けて、徐々に前に迫って行く、「好位差し」と言われるタイプと、直線まである程度脚をためる差し馬に分類されると思います。

「好位差し」の馬の長所は先行馬に似ています。ある程度の位置に付けているので力を余して負けるケースは比較的少なく、馬群の中でレースを進められるので空気抵抗も緩和され、また馬群の中にいることによって、前を走っている馬の後ろに付けることによって、折り合いをつける(脚を貯める)ことができます。

やや後方にいるタイプの差し馬は、「好位差し」の馬よりもさらに脚を貯めることができ、折り合いの難しい馬に余計な力を使わせず、馬群で折り合いをつけることがより可能になります。
また両者に言えることとして、他の馬の目標になりにくいということも挙げられます。
さらに、スタート直後のダッシュ力がない馬の場合、必然的に差しか、追い込みの競馬を選択するしかありません。

但し、両者に言えることとして、以下の短所があります。
①スローペースの場合、また馬群の密集したところに入ってしまうなどで、脚を余して負ける可能性がある。
②たいていの場合、4コーナーで馬群の外側を回る可能性が高まるので、距離のロスを招く可能性がある。
③当然のことながら、前にいる馬よりも瞬発力がないと勝てない
④他の馬を気にするデリケートな馬はこの戦法は取りにくい

このように説明すると短所の方が多いように思われるかも知れませんが、実際のレースで最も好走しているのは差し馬です。
これは、前述の”折り合いをつける(騎手とのコミュニケーションを円滑にし、余計な力を使わない)”という要素が、レース結果を大きく左右するということによります。
また開催する競馬場が変わる、開幕週では距離のロスを招きやすいという要素がマイナスになりますが、開催も後半に入ると、コースの内側が荒れてくるため、比較的荒れていない外を回ることがロスになりません。
そして、直線の長い競馬場であれば、無理して先行せず、直線に入ってから外に出せばよいので、距離ロスも少なくなります。

繰り返しになりますが、直線の長い東京開催、また連続開催で内側が荒れてきた京都開催と、差し馬の出番が多くなることが予想されます。今週末のレースでは「差し馬」に注目してみてください。