阪神ジュベナイルフィリーズを振り返っておこうと思います。
＜馬場＞
今週からBコース替わりで、ある程度内側の馬場が悪いところがカバーされたこともあり、また馬場も堅い感じで高速馬場で推移した。但し内側からやはりグラデーション状に荒れている状況ではあり、外からの差しも十分に届く。全体として逃げ差しほぼ互角の馬場。
＜展開＞
前半半マイル46.8秒、後半半マイル46.3秒でほぼ平均ペースながら、先行馬がそろった割にはペースが落ち着いた印象。逃げ差しほぼ互角な流れながら、若干先行有利な流れだったと思う。
＜各馬寸評＞
1着 ソダシ
好スタートから先行。若干引っかかっていたが、許容範囲だった。抜群の手応えから残り300ｍ付近で追い出され、外からユーバーレーベン、内からサトノレイナスの追撃を受けるもしのぎ切る。前走1分34秒9で若干速い時計の決着に不安を残す中、ここで時計を一気に1秒以上詰めてきた。1分33秒1は馬場を考慮しても水準以上の時計と言え、桜花賞へ向けても期待できる。反面このペースでも行きたがったのは課題と言える。
2着 サトノレイナス
今回も出遅れ気味のスタート。但しルメール騎手が促して中団あたりまでリカバリーした。折り合いを欠く馬が多い中この馬はどちらかというと押っ付け気味の追走。直線はソダシが抜け出した後を追うように抜け出し、ソダシの内に入れて追い込むもハナ差届かず2着。できれば馬場の良いソダシの外に出したかっただろうが、馬群に突っ込む競馬をした以上仕方のないところか。結果負けはしたもののやや先行馬に有利な流れ、馬場の悪いところを通ったことを考慮すると勝ち馬と互角以上の競馬をしており、高く評価して良いと思う。
3着 ユーバーレーベン
やや出遅れ気味のスタートから道中は後方から３，４頭目付近を追走。道中は終始外を回り、4コーナーから直線でも大外を通って追い込むややロスの多い競馬。それでも馬場の良いところから猛然と追い込み、勝ち馬にハナ、クビ差の3着。比較的内側を通った１，２着馬に対してロスの多い競馬でここまで走れたことは大いに評価して良いと思う。折り合いがしっかり付く馬なので、距離が伸びても対応できそう。
4着 メイケイエール
出遅れ。頭を上げて行きたがり、道中外を回ってジワジワ順位を上げていく競馬。直線も大外からで大外枠も相まってかなりロスの多い競馬だったと思う。結果4着だったものの、かなりロスの多い競馬をした割には好走して底力を見せたと言える。しかしやはりかなり引っかかる課題は残り、今後桜花賞あたりで勝ち負けするには気性の成長が必要。
5着 ヨカヨカ
好スタートからハナへ。道中もマイペースで逃げられたこともあり、残り100ｍまで先頭で粘り5着。初距離ながら健闘したと思う。若干ペースに恵まれたところはあったものの、相手次第ではマイルくらいでもやれそうなところを見せた。
6着 オパールムーン
出遅れ気味のスタート。後方で折り合いに専念する競馬ながら、若干引っかかっていた。直線では前を行くメイケイエール、外のユーバーレーベンの間に出そうとするもスムーズに入れないところもあった。それを除いてもそこそこ程度にしか伸びず6着まで。若干ペースに恵まれなかったところはあるものの、ほぼ同位置のユーバーレーベンは伸びていることから、折り合い面といい、あまり伸びなかった点といい、結果的に現状では1400ｍ以下の方が良い馬なのかも知れない。
7着 ジェラルディーナ
道中は最後方から。直線はほぼ最後方から大外を取って伸びる。上り３Fは一番の脚を使っており、未勝利勝ち直後にしては健闘した。ジェンティルドンナの子という血統的背景もあり、今後が期待できる1頭。
11着 エイシンヒテン
好スタートを切ったが、外枠でもありすぐに控える競馬。若干折り合いを欠いていた。直線もあまり伸びず。ここ2走逃げて好走しており、逃げたヨカヨカが逃げ粘るペースだっただけにもう少し逃げを主張しても良かったのではないか。
14着 インフィナイト
好スタートから4番手付近を追走。若干引っかかり気味だった。外枠でもあり、道中ずっと外を回る形になった。直電では余力がなく、後退。前走までと調教を見る限り力のありそうな馬に見え、今回はロスの多い競馬だったのでこの一戦のみで見限るのは早計と見る。
