(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

ジャパンカップ2020レース回顧

週初めバタバタしていてかなり遅くなってしまいましたが、先に向けてジャパンカップのレースを振り返っておこうと思います。

 

<馬場>

基本的に内側が荒れて外側が伸びる馬場。但し直線は内側7~8頭分は荒れているものの、外に出せば出すほど伸びるというわけでもなく、馬場の良いギリギリのところを走った方が距離ロスを防げて良さそうだった。また馬場の良いところは堅い感じで、一旦抜け出してしまえば意外に止まらず、ある程度の位置で運べないと勝てない馬場に見えた。

 

<展開>

キセキが1000m通過57.9秒で逃げ、かなりのハイペースを演出した。但し2番手以降は大きく離れていたため、2番手以降はほぼ平均ペースだったと思う。いずれにしろ底力を問われる展開になった。ペースが上がったため、折り合い面に不安のある馬には良い流れだったと思う。

 

<レースレベル>

ペースが上がったこともあり、この馬場で2分23秒0はハイレベルな決着と言える。

 

<各馬寸評>

1着 アーモンドアイ

好スタート。馬場内側は荒れていたが折り合いを考慮され内側4,5番手付近を走る。2年ぶりの2400mで折り合いが心配されたがペースが上がったこともあり折り合いはついていた方。直線は馬場の良いギリギリのところを通り、前を行くグローリーヴェイズにほぼ馬なりで並びかけ、残り250m付近で追い出される。そのまま抜け出し、最後まで止まる感じはなく後続を振り切って快勝。ほぼ天皇賞秋と同様のレース運びで、強い競馬だった。相手関係を考えればこの馬の勝利の中でも屈指のパフォーマンスを最後に見せたと言える。内側の荒れているところをギリギリ避け、距離ロスと伸びるところの最もバランスの良いコース取りを選んだルメール騎手の手腕も光る。またこれまでよりも短いレース間隔の中で完璧に仕上げてきた陣営には敬意を表したい。GⅠ9勝は素晴らしい金字塔で、この先しばらくこれを超えてくる馬は出ないだろう。

 

2着 コントレイル

好スタートを切ったが、道中は有力馬を見るように9番手付近の外。前走3000mを使ったこともあり有力馬の中でも折り合いはしっかり付いていた方。直線も外に出され、おそらく馬場を考慮したプラン通りの競馬はできたと思う。但し追い出したところで内にもたれる。あまりこういうところを見せない馬だっただけに、さすがにこの高いレースレベルは初めて経験するもので苦しかったのだろう。最後まで良く伸びてはいるものの、アーモンドアイを交わすまでには至らず2着。相手が悪かったとも言えるが、馬場の良いところにこだわりすぎ若干外を回しすぎてアーモンドアイに届かなかったという面もある。またやはり3000mの菊花賞直後ということもありコンディション面も100%ではなかったのかもしれない。但し実力はしっかり見せており、牡馬三冠馬の意地は示した。

 

3着 デアリングタクト

好スタートから7番手付近の若干外目を追走。オークスでは引っかかっていたが、ペースが速いこともあってかしっかり折り合っていた。直線は若干内に刺さり気味。コントレイルが内によれたところでさらに内に押し込まれ、荒れた内に進路を取らざるを得なくなった。それでもよく伸びており、最後まで止まる感じはなく3着。予想時に1秒以上時計を詰めないと勝負にならないと記載したが、見事にオークスから1秒以上時計を詰めてきた。直線馬場の荒れた内に押し込まれなければ2着もあったかもという内容。レースぶりも折り合って好位に行けるようになっており幅が出ている。負けはしたものの古馬一線級と互角に渡り合えたことは大きく、来年が大いに楽しみになる内容。

 

4着 カレンブーケドール

道中は7,8番手の内を追走。若干引っかかり気味に見えた。直線はうまく馬場の良い外に出し、プラン通りの競馬ができたのではないかと思う。後は直線で伸びるだけだったがアーモンドアイは交わせず、三冠馬2頭に交わされての4着。しかしながら相手関係を考えれば大健闘したと言える。オークス、昨年のジャパンカップ、今年のジャパンカップと他コースでの実績以上に走っており、東京コースであれば相手を問わず今後も注目したい馬。逆に右回りコースでは若干割り引きたい。

 

5着 グローリーヴェイズ

好スタートから4番手付近を追走。向こう正面で他馬が避ける荒れた内を縫うような形で2番手付近に上がる。手ごたえ良く直線に向いたが、残り300m手前で右鞭を入れたところで馬が驚いたのか大きく内側によれてしまった。ここで若干減速してしまい、また馬場の悪い内側に入ってしまったことが痛かった。その後も大きく止まってはいないが最後は切れ味のある馬に交わされる。全体としてはこの馬の持久力を活かした良いレース運びができたと思うが、直線のヨレだけが悔やまれる。あれがなければ2,3着があった可能性もある。ともあれ、トップレベルのGⅠでも十分にやれる実力は示した。

 

6着 ワールドプレミア

10番手付近を追走。直線は内へ。じりじり伸びているが、勝ち負けに加わる感じはなかった。長期休み明けなので、今回は安全運転という感じで、こんなものかも。それでも勝ち馬から1秒差以内には走れており、叩いての次走に期待を残す内容。

 

7着 ミッキースワロー

後方から折り合いをつけて追走。直線は外に出され、馬場の良いところを伸びる。上位馬にはかなわなかったがそれなりに力を見せている。前走のオールカマーは得意条件で意外な凡走だったが、まだまだ衰えていないところは見せた。

 

8着 キセキ

好スタートから逃げの手に出る。但し抑えが利く気配がなく、暴走気味の逃げになった。それでも残り200m付近まで先頭に立っており、大敗してもおかしくないところ8着に残ったのは底力を示したとも言える。あともう少しだけ抑えが利けば、GⅠでも十分にやれると思うのだが。

 

10着 ウェイトゥパリス

最後方から競馬を進め、ばてた馬、伸びない馬を交わしての10着。そこそこの脚は示した。ともかくこのコロナ禍の中参戦してくれたことに心から敬意を表したい。

 

12着 ユーキャンスマイル

後方から競馬を進め、直線は外に出す。しかし全く伸びず。底力が問われる展開になっただけに、この馬の力からすれば上位争いはともかくもう少し上には来れそうなものだが、レース間隔が詰まっていただけにいわゆる2走ボケなのではないか。まだ衰える歳ではないので、今後も引き続き注目したい。

 

戦前の下馬評通り各馬死力を尽くした非常にレベルの高いレースでした。馬券はグローリーヴェイズから勝っていたので外しましたが、非常にいいものを見たという印象でです。アーモンドアイは引退してしまいますが、2着馬以降は来年も現役でコントレイルとデアリングタクトは適性距離も近いので来年以降も同世代のライバルの激しい戦いが見られそうで楽しみです。