チャンピオンズカップに向けて、みやこSのレースを振り返っておこうと思います。
＜馬場＞
前日若干雨が降ったが、朝から良馬場発表だったようにあまり影響はなくそれなりに力を要する馬場だったように思う。
＜展開＞
先行したい馬が多かったこともあり、1000ｍ通過は1分0秒5で若干速めの流れ。ラップを見てもほぼ緩むところがなく、見た目以上に先行馬には厳しい流れだった。
1着 クリンチャー
好スタートから促して3番手といつもより早めの競馬。前を行くベストタッチダウンとエアアルマスさえ潰せば良いという感じの強気の競馬で、4角で先頭に並びかける。この流れで並の馬ならバテてしまうところだが、そこからさらに突き放して結果3馬身差の快勝。この馬の容易にバテない持ち味を生かした川田騎手の好騎乗でもあり、またそれに応えた馬も見事だった。良馬場の阪神で1分49秒9の時計も優秀で、GⅠレベルでも十分に好勝負できる水準だと思う。
2着 ヒストリーメイカー
中団やや後方を追走も、3コーナー過ぎから進出を開始。前を行くバテた馬を交わし、2着確保。前に厳しい流れに若干恵まれたところはあったが、力を見せたと思う。勝ちに行ってなおかつ3馬身突き放した勝ち馬には完敗ながら、重賞レベルでも十分にやれるところは見せたと思う。
3着 エイコーン
最後方から。バテた馬を次々に交わし、3着に入る。ここは展開利によるところが大きいと思う。これからも重賞でコンスタントに好走できる実力を見せたというほどではないように思う。
4着 エアアルマス
2番手から。3コーナー過ぎでベストタッチダウンを早々に交わして先頭に立つ。しかし常に勝ち馬のマークを受け、厳しい展開ではあったと思う。骨折でボルトを入れた後の初戦の上、58ｋｇを背負っていたこともあり難しさはあったか。順調なら叩いて次はもう少し良くなってくると思うが、外から被されて砂を被ることを極端に嫌う馬なので枠順、展開などは選ぶ馬であることも忘れないでおきたい。
5着 マグナレガーロ
中団から流れ込んだという感じの5着。重賞でもそこそこはやれそうだが、底力、瞬発力とも現状ではもうワンパンチ不足している印象。
8着 スワーヴアラミス
やや後方から。展開は向いたと思うが、ほぼ全く伸びず。前走もやや凡走した印象なのでちょっと本調子ではないのかもしれない。
9着 ワイドファラオ
先行もズルズル下がり大敗。やはりスンナリ逃げることが好走の条件なのではないか。力のいるダートもあまり良くなさそう。
10着 ベストタッチダウン
いつも通り逃げる。2番手、3番手の馬に絡まれる展開で、3コーナーで早々に飲み込まれる。今日の結果からは、現状レベルの高い重賞では底力不足の印象。メンバーが若干下がり、スンナリ逃げが打てる展開ならまた強いレースができるのではないか。
