(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【的中】ヴィクトリアマイル2020(GI)回顧

ヴィクトリアマイルは一応馬単馬連が当たりました。

ただ馬単でも配当低めで何点か買っていたこと、本線ではなかったこともあり、単勝を買っていたのと同じ程度のバックでしたが、まあ仕方ないでしょう。

 

さて、振り返っていきたいと思います。

 

レースの流れとしてはトロワゼトワルが速めの流れで引っ張ったものの、今週からBコース替わりで内側の荒れたところがカバーされたこともあり上りの4Fも45秒、3F33.9秒と上りの速い競馬。しかも馬場内側が非常に良いので全く前が止まらず、後方から競馬を進めた馬には非常に厳しいレースになりました。それだけにここで凡走した差し馬勢もそこまで悲観しなくても良いのではないかと思います。

 

勝ったのは断然人気のアーモンドアイ。

もともとあまりスタートの良くない馬なのでスタートは懸念されましたが、かなり良い部類のスタート。早々に4番手につける盤石の競馬。

直線もほぼ馬なりで先頭に並びかけ、ちょっと仕掛けた程度で後続を突き放し、ルメール騎手が「後ろの馬来ないなあ」みたいな感じで後ろを振り返りながらほとんど馬なりでゴール。

それで4馬身差、勝ちタイム1分30秒6でレコードまで0.1秒なのでここではまるで力が違ったということでしょう。

これで歴代の名馬と並ぶGⅠ7勝。勝つときはいずれも快勝、凡走も少ない馬で、歴代のG1 7勝馬の中でもシンボリルドルフディープインパクトの次ぐらいにランクできるレベルの馬で、マイル付近の距離では歴代最強と言えるかもしれません。

次走は安田記念を目指すようですが、実力的には牡馬が相手でも上位の存在です。

ただ、いつも一生懸命走るので反動が大きそうな馬ですし、あまり詰めて使ったことのない馬なので次走の気配には注意したいと思います。

 

2着にサウンドキアラ。

わりに自在に競馬ができる馬ですが、前が止まらない馬場を見越してか松山騎手はいつもより早めの3番手での競馬を選択。これは好調の松山騎手らしい好プレーだったと思います。

直線もまだ余力がありそうでしたが、アーモンドアイにほぼ馬なりで並びかけられるとさすがに抵抗できず、トロワゼトワルをようやく交わし、ノームコアに迫られながら2着確保。

さすがに上がり目がないかなと思っていましたが、好調馬らしく2着をしっかり確保したのはさすがと言って良いでしょう。

今回はあまりに相手が悪かった感じです。

 

3着にノームコア。

スタートでちょっと出遅れましたが、その後は外目をスムーズに追走。じりじり位置を上げていき、直線も良く伸びましたが前が止まらない馬場でもあり3着。ただ前走は条件が合わなかっただけで良馬場、マイル付近なら実力は間違いないことは見せてくれたと思います。出遅れなければ2着はあったように思います。

 

4着に逃げたトロワゼトワル。

ここ2走大敗でしたが、今回はスタートも良く、自分のペースで逃げてよく粘って4着。良馬場、しかもスピードが生きる絶好馬場でマイペースで行ければそうそう止まらないことを証明しました。予想のところでも書きましたが成績から夏場に強いのではないかと思っており、夏場のマイル戦線では牡馬相手でも十分活躍できるのではないかと思います。

 

5着にダノンファンタジー

マイナス20kgの馬体重は前走大幅に増えていたものが元に戻ったもので問題はなかったと思います。好スタートから好位の内を追走と、今日の馬場としては良い位置で追走できていたと思います。直線もそこそこ伸びていますが、今一つはじけきれない感じで逃げ馬も交わせず5着。予想のところでも書きましたがもう一つ成長に乏しい感じで、器用に競馬はできるものの現状ではGⅠを勝つにはちょっと足りない印象です。ただ相手関係次第でGⅢや牝馬限定のGⅡレベルなら十分に勝負できる馬だと思います。

 

6着にシゲルピンクダイヤ。

ここのところ凡走続きでしたが、内からよく伸びてちょっときっかけをつかんだ感じです。マイルのハンデ戦などならまだまだやれそうです。

 

7着にオークス馬のラヴズオンリーユー。

ちょっと出遅れ気味のスタート。デムーロ騎手としてはもう少し前に行きたそうな感じで道中も2度ほど押っ付けていますが、あまり進んでくれない感じでした。この辺りは久々のマイル戦が影響しているのではないかと思います。

直線も伸びずバテずといった感じで流れ込んで7着。久々、海外遠征後でもあり体調万全ではなかったこともあり、この1戦だけでは強いとも弱いとも何とも言えません。

ただやはり距離は2000mくらいあった方が良さそうな気はします。

 

8着にプリモシーン。

出遅れ気味のスタート。せめて中団くらいにはつけたかったと思うので、これは痛かったのではないでしょうか。直線もスムーズに外に出せたものの、前も止まらず、今一つ伸びず。この日の馬場であの位置からでは厳しかった感じです。外差しの馬場になれば違ったと思います。

 

後は小生が対抗に推したコントラチェックは14着。

スタートから行ければ行く構えを見せましたが、内側のトロワゼトワルが好スタートから徹底先行の構えを見せたのを見て武豊騎手は2番手から。2番手からでもスムーズな競馬に見えましたが、直線はまるで伸びず。勝った時はすべて逃げた時、2番手以下の時はすべて負けているのでやはり逃げないとダメなんでしょう。

単騎で行ける組み合わせなら変わってくると思います。

 

スカーレットカラーは14着。

後方から外を回って追い上げ直線入り口ではノームコアの外の位置取りでしたが、直線では全く伸びず。今日の馬場で外を回ってというのは厳しかったと思いますが、それにしても伸びなかった感じです。一つ言えるのはこれまでの実績から小出しに脚を使う競馬はあっておらず、直線まではじっとして直線一気に脚を使う競馬の方が持ち味が生きるのではないかということです。そういう意味で、この馬を良く知る岩田騎手が乗れなかったのは痛かったのではないでしょうか。しかし仮にいつもの競馬をしてもこの日の馬場では届かなかったとも思われます。

馬場、展開が向けば巻き返せると思います。

 

昨年もそうでしたが、今年の東京競馬場も高速、内が非常に良い馬場である程度の位置にいないと勝負にならない感じです。オークス、ダービーと続きますが、昨年のサートゥルナーリアのように出遅れて外を回る展開になると断然人気馬でも馬券外となる可能性もありそうです。