(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【競馬理論】ハンデ戦と負担斤量

久々の競馬理論になります。
今週はハンデ戦日経新春杯が行われます。
そこで、負担斤量が馬に与える影響について書いていこうと思います。
 
昔から「1kg1馬身」という言葉があります。
つまり、負担斤量が1kg重くなると、1馬身分のハンデが生じる、ということです。
これは、ある程度当たっていると思います。
例えば同じ実力の馬で、片方の馬が57kgの斤量、片方の馬が58kgを背負ってレースに臨んだとしましょう。
そうすると、57kgの斤量を背負った馬が1馬身先にゴールインするというわけです。
 
負担斤量を予想のファクターとして考えると、以下の様なことが言えます。
①馬体重の軽い馬の方が斤量による影響を受けやすい
②斤量が重くなるとその馬のトップスピードと、そこに至る加速が抑えられる
③時計の掛かる馬場の方が斤量による影響を受けやすい。
 
負担斤量の軽重は、馬体重が軽い小さな馬に、より影響があります。
それは、斤量1kgを受け止める馬体重が相対的に少ないためです。
一昨年宝塚記念有馬記念を制覇したドリームジャーニーが好例です。
ドリームジャーニーは馬体重が420kg~430kgと軽いため、59kgを背負わなければならないG2戦では格下の馬に先着されてしまいますが、57kg、58kgで出られるG1では実力が発揮でき、G2で先着された馬を逆転していました。
逆にいえば馬体重が500kgを超える大型馬は、斤量が1kg重くなってもその影響は相対的に少なくなります。
 
また、馬の強さをスピード×スタミナと考えるならば、斤量が重くなると相対的にスピード、特にトップスピードと、トップスピードに至るための加速に影響します。従って、イメージ的には長距離戦の方が斤量の影響を受けそうですが、実は短距離戦での勝ち負けに与える影響の方が相対的に大きくなります。
短距離戦だけではなく、長距離戦でもスローペースで流れ、直線の瞬発力勝負になると斤量がモノを言います。
従って、重い斤量を背負った馬の騎手は、瞬発力勝負になると分が悪いので、普段より前での競馬、あるいは早目に仕掛けることを考えるようになります。
 
最後に、時計の掛かる馬場の方が斤量による影響を受けやすいと言えます。
例えば芝のレースよりもダートのレースの方が斤量差の影響が大きくなります。
自分が10kgの米袋を背負って、道路を走る場合と砂浜を走る場合を想像してみてください。
砂浜の方が脚が砂の中にまで入って行くので、重さの影響を受けやすいことが分かるかと思います。
従って、芝のレースでも重馬場、不良馬場になると負担斤量の差が競走能力に与える影響が大きくなります。
 
これらの負担斤量に関するファクターをより詳細に知っておくことにより、特にハンデ戦での予想の精度をより高めることができると言えるでしょう。