ダンスファンタジアの圧勝劇でした。
前走の阪神ＪＦでは出遅れた上に、外枠が災いして一気に引っかかって先頭集団まで行ってしまいましたが、今回は内枠で周りに他馬をおけたこともあって、何とか折り合っていました。
そして4コーナー手前で外に出し、仕掛けられると一気の伸び。
馬場を1日使って前日よりやや荒れたこと、前述の1000万下のレースはアタマ差で最後まで雪駄レースだったのに対してダンスは余裕を持っての勝利だったことを考えると、現時点のあけ3歳馬としてはかなり速いタイムです。
但しやはり課題は折り合い。
1600mでもまた外枠を引くと一気に行ってしまう可能性がありますし、まして2400mのオークスでは厳しいでしょう。
この辺はお母さんのダンスインザムードと似ていますが、この馬の方がより気性が荒そうです。
そのかわり、折り合った時の爆発力はダンスファンタジアの方がありそうです。
2着はスピードリッパー。
前走牝馬限定の500万下3着だったので軽視していましたが、よくよく考えるとこのサフラン賞の勝ち馬は阪神ＪＦ3着のライステラス、そして7着にジュニアカップを勝ったデルマドゥルガーがいるというレベルの高いレースでした。
中団の外目を追走して、やや距離ロスがあったと思いますが、それでも2着は確保。
今回は勝ち馬が強すぎましたが、デビュー以来3着を外したことのない堅実派で、相手なりに走る感じもあるので、クラシックでも上位をにぎわす場面があるかもしれません。
3着にアドマイヤセプター。
もともとやや小柄な馬なのに、馬体重がマイナス10kgということで軽視していました。
1枠でもあり、レースは掛かり気味に前に行って、一瞬先頭に立ち、なんとかなだめて3番手に下げましたが、直線に向くと内ラチ沿いから先頭に立ち、そのまま粘って3着。
ペースを考えると、非常によく粘っています。
母アドマイヤグルーヴの超良血は伊達ではないようで、この馬もまだまだ伸びしろがありそうです。
が、この馬も気性面ではやや難がありそうです。
4着にピュアブリーゼ。好位をいい感じで追走できていましたが、３，４コーナーでペースが上がった時にやや置かれて、順位を下げてしまいました。
それでも最後は先に抜けた馬を差し返しての4着で、内容は悪くなかったと思います。
ただ4コーナー付近の反応をみると、もう少し長い距離があっていそうな感じです。
5着にヤマノラヴ。全くの人気薄でしたが、オープン3着の実績がありました。
後方からジワッと位置を上げながらの競馬で、流れが向いた部分もありそうです。
その他では大出遅れのコスモバタフライが7着。
あれだけ派手に出遅れた割によく走っています。
もちろんこのハイペースが向いたということは否定できませんが、東京開催で変わって来そうな1頭です。
まともに引っかかって、中位から先頭へと一気に行ってしまいました。
しかもこのハイペースなので、最後ばったり止まったのは仕方ありません。
もう少し折り合えないとオープンでは厳しそうです。
速い時計の決着になったので、各馬の力関係が素直に着順に現れた気がします。
ダンスファンタジアが強い勝ち方をしたのは覚えておきましょう。
2着争いが難しいレースだったので、あまり迷わずに、初志貫徹で行った方が良かったようです。。。
