(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【サッカー日本代表】ニュージーランド戦感想・選手採点

日本が4-2で勝ちましたが、特に後半は今一つの内容だったように思いました。
 
前半の得点が取れていた時間帯は日本のやりたいようにできていましたが、ニュージーランドのディフェンスがルーズだったということもあったかと思います。
時間がたつにつれて日本の運動量が落ちてきて、ディフェンスラインもだんだん下がり気味になり、主に右サイドから突破される場面が目立ちました。
 
コンフェデのイタリア戦、メキシコ戦あたりからの引き続いての課題ですが、立ち上がりは良いのですが、前半20分を過ぎて運動量が落ち始めたあたりから、どうもルーズになる。
ディフェンスラインも中途半端に下がり、陣形が間延びし、攻撃にかかった時も切り替えが遅れる。
また距離感が開きすぎ、パスがつながりにくくなる。
これが特に勝っている場面では、顕著にあらわれてしまうように思います。
もちろん時間帯的に苦しいのは分かりますが、フィジカルが強いわけではなく、身体能力が特別高いわけでもない日本としては、運動量の多さで中盤を支配していくことが、少なくともザック・ジャパンのコンセプトとしては必須なので、ここはW杯に向けての課題となると思います。
 
攻撃面では、特に前半は久々の召集の割には連携も良く、中盤を細かくつなぐ展開、一発で裏を狙う動き、個人で打開しに行く動き、サイドからのクロスと局面によってうまく選択されており、そういう意味では良かったと思います。
岡崎選手の運動量、動き出しとポジショニングは特に光っていたと思います。
香川選手もやや実戦から離れ気味ですが、動きは悪くなかったと思います。
 
ただ、1点目は香川選手の精度の高いパスと岡崎選手の動き出しの2人の関係、2点目のPKを奪った場面は本田選手が粘ったところを最後は香川選手の個人技、3点目はセットプレーからといずれも個人技だったり、2人だけの関係からの得点。
もちろんこれはこれで悪いことではないのですが、11月のオランダ戦、ベルギー戦で見せたような3人以上の連動は少なかったように思いました。
 
まあ、ぜいたくな悩みなのかもしれませんが、W杯のグループリーグの相手国は一般に言われている以上に厳しい相手だと思っているので、W杯出場を逃した国はもっと内容的に圧倒して欲しかったなと思う次第です。
 
以下、各選手の採点です。
 
川島永嗣 5.5 特段大きなミスをしたわけではないのだが、1点目はあの角度から決められて欲しくないところ。また全体に守備範囲が狭い印象。

長友佑都 7.0 決定的な仕事は少なかったが、ディフェンス、オフェンスともにミスも少なく、持ち前の運動量とスピードを存分に活かしたと思う。左サイドは安心して見ていられた。
森重真人 7.0 2失点目の局面にややルーズになってしまったが、直前にやや相手に引っ張られたようにも見え、厳密には相手のファウルだったのでは。ここはやや不運だった。3点目の打点の高いヘディングは見事で、全体的には出来は良かったと思う。
吉田麻也 6.5 ほぼ安定していたものの、いつものことながら若干クリアが中途半端で不安定な場面も。チームのコンセプトでつなぐ意識が高いのかもしれないが、押し込まれている場面ではもう少しセーフティーに切っても良いように思う。
酒井宏樹 5.5 右サイドを突破される場面が目立ち、1対1の対応もやや不安定だった。ラインコントロールも今一つあっていなかったように思う。持ち味の速く正確なクロスを供給する場面もあったが、全体としてはもう一つの出来。

青山敏弘 7.0 決定的な仕事をしたわけではないが、中盤のつなぎ役として前半の良い流れを演出。運動量もあり、ポジショニングも良く、ボランチ5番手の立場ながら、それなりにアピールはできたのでは。
山口蛍 7.0 運動量の多さ、ポジショニングの良さ、持ち前のボール奪取力で確実に中盤の底でフィルターとして機能していた。1失点目の場面ではやや不運な場面もあったが、山口の責任ではないだろう。パス制度も高く、ボランチの1番手に浮上したと言っても良いのではないだろうか。
本田圭佑 7.0 2アシスト。3点目のFKからの正確なクロス、4点目のパスは見事。ただ、全体的には必ずしも調子は良くなかったように思う。比較的マークも緩く自由に仕事ができた状況もあってか、特に3点目が入ってからやや強引な仕掛けが目立った。終盤に入ってから自然にさばくようになりまた良くなってきてはいたが・・・
香川真司 7.0 2点目のPKを得る突破は彼の持ち味。PKはややlコースが甘かったが、久々の得点を挙げる。ドリブルのキレ、パスの精度は良かったと思う。特に1点目を演出したパスを始め、パス制度が全体に上がってきた印象を受ける。積極性もあった。ただ、敢えて言えば狭いところでのファーストタッチの精度とゴール前での落ち着きは(香川にしては)もう一つの印象も。
岡崎慎司 8.0 1点目の見事な抜け出し、4点目のポジショニングともに良く、相変わらずの豊富な運動量と見事な動き出し、そして決定力。1点目のシュートなどどこから脚が出て来たんだ?という、彼らしいシュート。ブンデスリーガで2ケタ得点を目指すだけのことはあると感じた。今日のMVP。

大迫勇也 6.0 攻撃面で存在感を出せず。マークが厳しかったこともあるだろうが、ボールがほとんどおさまらなかった。前線で孤立する場面も。もちろん相手の最終ラインを押し下げる動き、また献身的に前線から守備をする動きもあり、全く機能していないわけではなかったが、FWどして満足いく働きではなかった。

酒井高徳 6.0 守備面では良くカバーしていたと思うが、あまり攻撃に絡む場面は見られなかった。特段良さを出した場面はなし。
遠藤保仁 6.5 今日も後半から。チーム全体のリズムが悪かったこともあり、決定的な仕事はでいなかった。ただ、要所で落ち着かせるようなボールのつなぎは見せていて、遠藤がいなければもっと悪い流れになっていたかもしれない。
細貝萌 6.0 ボール奪取力などディフェンス面はさすが。またここにきてキープ力も上がったように見える。ただポジショニングが微妙で、周囲との動き、意図もうまくかみ合っていないように見えた。ブンデスリーガでずっとレギュラーを張っているように、うまくチームにフィットできればもっと活躍できると思うのだが・・・
清武弘嗣 5.5 後半から投入もあまり活躍できず、見せ場はゴール左に僅かにそれたミドルシュートぐらい。ここに来てもう一つ伸び悩んでいるように見える。
齋藤学 6.5 後半途中からの投入のためということもあっただろうが、動きが良く、決定的になりそうな場面を何回か演出。彼にボールが渡ると何かやってくれそうな雰囲気がある。
豊田陽平 6.5 必ずしもフィジカルを活かして決定的な場面を演出したわけではなかったが、前線で体を張って良くプレーしたと思う。前線から良く走って献身的にディフェンスもしていた。またこれまで全くなかった本田からのパスが何回かあったのもチームとしては好材料