前半の戦いは悪くなかったと思いますが、後半相手が10人になってからの戦い方にやや不満と言ったところでしょうか。
相手との実力差もあり、ボール支配は圧倒的に日本。
正直相手で怖い選手は7番の選手くらいで、カウンターにもそれほど迫力があったとは言い難く、全体的に怖い場面は少なめでした。
立ち上がり比較的早い時間帯に遠藤のゴールで先制し、その後も押し気味ではありましたが、チームとしての連係が特別良かったとも言えなかったとは思います。
ただ守備陣は前半は比較的安定していましたし、決めるべきところで決めたのは良かったと思います。
後半はメンバーを次々に入れ替えたこともあるでしょうが、さらに連係面が今一つ。
遠藤がいなくなったのがやはり響いたのか、狙いを持ったつなぎが少なくなったように思います。
また前半は決めるべきところで決めきれたところ、決めきれない場面がいくつかありました。
今後相手が強くなっていくと、こういう感じでは辛くなっていくのでは、という印象です。
初戦なので堅くなっていることもあるでしょうし、4-0勝ちで贅沢という感じもありますが、W杯の時とは違いW杯組が比較的好調で来られており、優勝候補筆頭である日本としては若干物足りない内容だったかもしれません。
以下、各選手の評価です。
川島永嗣 ６．５ 終始押し込んだ試合だったため、危ない場面はほとんどなし。ほぼ安定した出来か。
酒井高徳 ５．５ スタミナ豊富に動いてはいたが、守備時の１対１の対応、攻撃時のクロスの精度も今一つ。どうしても内田がいたらなぁと思ってしまう。
長友佑都 ６．５ 左サイドから積極的に仕掛けていたし、守備でも破綻はなかった。特段目立った場面はなかったが、いつも通りしっかりした働き。
吉田麻也 ７．５ 守備ではほぼ安定していたし、CKから叩き込んだ打点の高いゴールもさすが。コンディションは良さそうだし、存在感を示した。
森重真人 ６．５ 守備ではクリアミスなどもあったものの、ほぼ安定。
長谷部誠 ７．０ アンカーとして攻守に貢献。若干パスミス、シュートも大きく枠をそれるなど、ボールコントロールに難が見られたものの、それ以上にポジショニングが良く、守備でのカバー及びビルドアップに貢献。派手な活躍はなかったが、勝利に貢献。
遠藤保仁 ８．０ 運動量豊富に動き、早い時間帯に最初のゴールを決める。その後も相手のカウンターの芽を摘むディフェンス、またボールをちらし攻撃にリズムを作っていた。今日のMVPと言っていいと思う。途中交代は柴崎がやや体調不良の中でインサイドハーフの2人を清武と香川で試したかったためか。
香川真司 ６．５ 試合終盤まで良く動けていたし、コンディションはそう悪くなさそう。結果的に3点に絡んだが、正直それほどのインパクトはなかった。好調時はもっと切れる選手だし、もっと上を期待したい。また清武と組んだ後半のインサイドハーフの動きは、守備面でかなり不安を残した。
本田圭佑 ７．０ PKをしっかり決めたが、FKは大きく外し、その他もボールコントロールが今一つ。それでも試合終盤まで攻守に良く走っていたし、右サイドでの起点にはなっていた。右ウィングが板についてきた印象はある。
乾貴士 ５．５ 持ち味のドリブルの切れの良さを見せる場面は少なく、あまりインパクトを残す動きはなかった印象。11月の2連戦では良かったと思ったが。後半からスーパーサブ的に使った方が生きるのだろうか・・・
岡崎慎司 ７．５ 前線からのプレッシャー、裏への抜け出しなどいつもながら献身的によく動いていた。2点目のゴールは香川からのシュート性のボールを良く反応した素晴らしいゴール。相手のプレッシャーが強い中、1トップとしてしっかり勝利に貢献。
武藤嘉紀 ５．５ 周囲との連係今一つ。自身で積極的に仕掛けていく場面も少なかった。決定機もあったが決めきれず。今日は消化不良の内容ではなかったか。
