マイルＣＳ南部杯のレビュー（回顧）です。
1着 ○ トランセンド
2着 △ ダノンカモン
3着 ◎ シルクフォーチュン
でした。
トランセンドとのワイドや三連複が結構いいオッズだったので買っておけばよかったとやや後悔。。。
まあ、欲張りですね。
さて、レースですが、前半の半マイルが46秒1、後半の半マイルが48秒7。
スタート地点が芝の東京コースであることを考慮しても、ハイペースだったと思います。
そのハイペースを2番手で追走したのが、勝ったトランセンド。
おそらく藤田騎手は逃げるつもりだったと思いますが、エスポワールシチーが速くて行き切れずに2番手から。
前走２０００ｍ、スローペースの競馬だったためか、終始手応えは良くなかったように見えました。
改めてこの馬の強さを見せられた感じがしました。
これまでスピードの持続力がこの馬の強さだと思っていましたが、このレースでは接戦での勝負根性の凄さを見せつけられました。
またペースも展開もきつかったはずですが、構わず2番手追走から押し切った底力もさすがでした。
何よりドバイ以来の半年余の休み明けでこれだけの仕上げをした厩舎もさすがです。
2着にダノンカモン。
好スタートを決め、自然に下げる感じで4番手から。
直線では完全にトランセンドの前に出ましたが、そこで勝ち馬の勝負根性と底力に屈しました。
内容的にはほとんど勝ちに等しかったと思います。
ＧⅠで勝てるだけの馬に成長しているので、メンバー次第では大レース勝ちのチャンスがありそうです。
3着に小生の本命シルクフォーチュン。
この馬としては珍しくスタートが決まりました。
道中も指定席の最後方ではなく、中位やや後方から。
１６００ｍのためか、珍しくやや引っ掛かり気味でした。
直線ではスムーズに外に出して、1頭目を引く伸び脚を見せて先頭集団に襲いかかりましたが、前2頭には半馬身届かずゴール。
道中やや掛かってしまったのが誤算だったとは思います。
結果的にいつも通り最後方待機の方が、この馬の持ち味が出たのかもしれませんが、少なくとも前にいた馬よりはこの馬に展開は向いたはずです。
それで差し切れなかったのは、現状での力の差なのでしょう。
4着に逃げたエスポワールシチー。
決して万全の状態ではなかったと思いますが、残り１００ｍまで先頭を守りました。
最後つかまりましたが、今日のペース、体調を考えると非常に良く走っています。
もう少し体調が上がれば、勝ち負けになっていたと思います。
この馬にも改めて強い馬だと思わされました。
5着にダイショウジェット。
シルクフォーチュンの直後からの追走でした。
今のこの馬の体調の良さが出た感じです。
しかし前4頭との3馬身半の差が、ＧⅠ級の馬との決定的な実力差を表しています。
6着にランフォルセ。
後方の内側を追走し、直線も内を突くロスのない競馬でした。
この馬の実力はほぼ出し切っていると思いますが、ＧⅠではまだ足りないということでしょう。
7着にバーディバーディ。
3番手から積極的な競馬でした。
１，２着に入った馬とほぼ同位置での競馬でしたが、7着まで。
ここのところ凡走が目立つように、体調が今ひとつなのだと思います。
完調ならもう少し走れる馬だと思います。
8着にクリールパッション。
後方から拾った感じの競馬でした。
上位馬とは純粋に力の差だと思います。
その他では昨年の勝ち馬オーロマイスターが10着。
まあ、ここのところの実力通りと言えばそれまでですが、前走の強い競馬は一体何だったんだろう？という疑問は残ります・・・
5番人気に推されたポレアスは11着。
4コーナーまでいい手応えでしたが、直線では全く伸びず。
いくらなんでももう少し走れる馬だと思いますが・・・故障でしょうか。
地方4頭は下位に沈みました。
フリオーソあたりが出ればまた違ったのでしょうが、仕方のないところでしょう。
残念ながら予後不良のようです、
復興支援競走で被災地岩手の競走馬が受難とは何とも悲しい限りです。
実質的に上位4頭の競馬だったと思います。
こなせればもちろん好勝負でしょう。
