(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【競馬理論】競馬とは心理学である(その2)

久々の競馬理論です。
この春のG1,重賞戦線がまさに競馬とは心理学なんだなぁと改めてつくづく思わされたので、テーマにしてみました。
 
この春のG1戦線(桜花賞以降)の1番人気の成績、オッズ、勝ち馬の人気はこのように推移していました。
 
桜花賞:1番人気ホエールキャプチャ2着(単勝3.1倍)。マルセリーナ(2番人気、単勝3.8倍)勝利。
皐月賞:1番人気サダムパテック2着(単勝2.5倍)。オルフェーヴル(4番人気:単勝10.8倍)勝利。
天皇賞(春):1番人気トゥザグローリー13着(単勝2.9倍※前日最終オッズ)。ヒルノダムール(7番人気:単勝16.9倍)
NHKマイルC:1番人気グランプリボス単勝4.6倍)優勝。
ヴィクトリアマイル:1番人気ブエナビスタ2着(単勝1.5倍)。アパパネ(2番人気:単勝4.1倍)優勝。
オークス:1番人気マルセリーナ3着(単勝2.2倍)。エリンコート(7番人気:37.2倍)優勝。
ダービー:1番人気着オルフェーブル(単勝3.0倍)優勝。
安田記念;1番人気着アパパネ6着(単勝2.2倍)。リアルインパクト(9番人気:単勝29.3倍)優勝。
 
何が言いたいかと言うと、前の週の結果が次の週のオッズなどに影響しているということです。
順を追ってみて行きましょう。
 
桜花賞では2番人気ー1番人気。堅い決着でした。
そして皐月賞の1番人気サダムパテックの人気は2.5倍。
トライアル弥生賞の勝ち馬なので当然かもしれませんが、色々な路線から底を見せていない馬が集まったにしては、人気が集中していた感があります。
結果、サダムパテックは2着。しかし連対は確保しました。
 
そして桜花賞皐月賞と1番人気が連対したこともあり、天皇賞春では1番人気トゥザグローリー単勝は2倍台。トゥザグローリーは過去経験最長距離は有馬記念の2500m。確かに連勝中で勢いに乗ってはいましたが、距離に不安があったにしては人気が集中しました。
結果、トゥザグローリーは13着惨敗。7番人気のヒルノダムールが勝利しました。
 
次のNHKマイルC。
1番人気のグランプリボスが勝利しましたが、2歳王者ながら単勝オッズは4.6倍。
この馬の実績を考えると、美味しいオッズになっていました。
おそらく天皇賞春のイメージを多くのファンが引きずっていたのでしょう。
 
そしてヴィクトリアマイルブエナビスタ単勝1.5倍は前の週の結果に関わらずそうだったかも知れませんが、ともかく断然人気。結果2番人気アパパネが勝利しましたが、馬連オッズは2.3倍と、非常に堅い決着になりました。
 
そして迎えたオークス
オークス桜花賞から800mの距離延長、フローラSから400mの距離延長となり、これまでの競走実績とこのレースの結果が必ずしも関係しないので、毎年荒れるレースです。
しかも、雨中のレースで荒れる要素が多分にありました。
にもかかわらず、1番人気の桜花賞マルセリーナ単勝オッズは何と2.2倍。
これは後から見れば過剰人気であったことは多くの方に納得していただけるのではないでしょうか。
結果は7-8番人気での決着で、大荒れになりました。
 
次にダービー。
皐月賞を3馬身差をつけで優勝したオルフェーヴルが1番人気でしたが、単勝オッズは3倍台。
最終的に3.0倍になったものの、直前まで3.6倍程度の単勝オッズでした。
距離延長、不良馬場など荒れる材料はあったものの、これは皐月賞を圧勝した馬にしては美味しいオッズでした。少なくともオークスマルセリーナよりは勝つ可能性が高かったのではないでしょうか。
結果はご存じの通りの快勝。
オークスの荒れた決着がファンの脳裏に焼き付いていたからこそのオッズであったと思います。
 
そして最後に安田記念
1番人気はヴィクトリアマイルを制したアパパネ
牡馬混合でのG1は初挑戦だったにも関わらず、単勝2.2倍はやはり過剰人気でした。
おそらくダービーで2冠馬が誕生したことと心理的な関連があったものと思われます。
結果、アパパネは6着。リアルインパクトの勝利はちょっと想定外でしたが、ともかく荒れました。
 
このように、荒れた週の次週は1番人気のオッズが大きくなり、逆に前週堅いレースだった場合は1番人気に実力以上に人気になっていることが、特にG1では見受けられます。
 
さて、では今週取るべき行動は?
安田記念が荒れ、ここ5年1番人気の連対がないエプソムCとハンデ戦CBC賞でもあるので、1番人気に人気が集中する可能性は低いでしょう。
従ってこのコーナーからの結論は、堅く勝った方が期待値(オッズ×確率)が高いということになります。
 
但し週末が雨予報だけに実際の予想は難しいとは思いますが・・・