2頭の実績が他馬に比べて圧倒的なのは確かです。
が、ことこのレースに限って言えば、かならずしも2強で決まるとは限らないと思います。
まず、両馬ともにドバイ帰りで、速い追い切りは2本だけ。
それにもかかわらず、2頭とも体重を落としています。
ギリギリに仕上げてのマイナスと言うよりは、馬体を戻しつつ調整してやっとマイナス4kg暗いという状態でしょう。
つまり、体調はおそらくベストの8割くらいでしょう。
次に展開。ハッキリした逃げ馬が見当たりません。
恐らくスローペースになるでしょう。
2頭ともどちらかというと後方から行く馬なので、高速馬場で前が止まらない流れは不利です。
そして距離。2頭の調教師はともに「1600mはこなせると思うが、やや距離が足りない」とのコメント。
「強い」というのはベストの状態、適性距離、そして展開の場合に初めて発揮されるものであって、いくら実績があってもことこのレースに限れば「強い」パフォーマンスを発揮できるかどうか不明です。
実際に、一昨年前のこのレースで、やはりウォッカが苦杯をなめています。
というわけで馬の体調と展開を中心に予想を組み立てました。
本命はプロヴィナージュ。前走やや距離が短いと思われた阪神牝馬Sで2着し、今週の坂路でも4F48秒9という破格の時計を叩き出しているように、体調は完璧です。
おそらくスローペースになると思われるので、先行力のあるこの馬には展開と馬場が味方になりそうです。
加えておととしの秋華賞3着馬。派手さはないですが、しぶとさは一流です。
これだけ条件がそろえば、1発あってもおかしくないでしょう。
相手は実績馬2頭を含め、人気薄なので手広く買っておきます。
大穴は、馬体重が大きくプラスですが、1枠に入って先行力があり、展開が向きそうなベストロケーション。