京王杯２歳ステークスのレビュー（回顧）です。
まあ何というか、とにかく外に出さないとダメのようですね。今の府中は。
というわけで勝ったのは子方から鋭く追い込んだレオアクティブ。
マイナス１４ｋｇの馬体でしたが、前走はちょっと太目っぽかったので、数字ほど気にすることはなかったようです。
折り合いの難しい馬ということで後ろから２番目の追走でした。
直線は外に出し、ほとんど馬なりでモンストールの直後まで進出。
そこから追われると弾けるような伸びで、まとめて前を交わす競馬でした。
ペースが遅く、馬場が悪いのでさすがにあまり後方からでは辛いのではと思いましたが、決して３枠２頭も止まっているわけではないのですが、ラスト２００ｍの伸びは圧巻でした。
父アドマイヤムーン、母父オペラハウスでまだまだこれから成長が見込めそうな馬です。
速いタイムの底力勝負になった時どうかという課題はありますが、一瞬の切れ味はピカイチでした。
馬体減がどうかですが、実力的には朝日杯でも十分に足りる馬でしょう。
２着にサドンストーム。
未勝利、５００万下を連勝後、オープンで敗れて人気を落としていました。
ただ前走は他馬より１ｋｇ重い負担斤量だったので、時計のかかる馬場では、特に馬格に恵まれているわけではないこの馬には厳しい条件ではありました。
このレースでは４コーナーで自然に外に出す形になり、ある程度馬場の外をすんなり通れたことが大きかったと思います。
しかしもちろん実力あればこそ抜け出してこれたことは事実でしょう。
勝ったかな、というところで最後は大外のレオアクティブの末脚に屈しました。
競馬の内容としてｈ悪くなかったと思いますし、他馬に比べて折り合いがしっかり付いていました。
１６００ｍくらいまでなら距離延長には対応できそうです。
しかしＧⅠで勝ち負けできるかというと、何ともいい難いところではあります。
３着に同じｋ３枠のオリービン。
ちょっと行きたがってはいましたが、何とか折り合いはついていたと思います。
上位入線馬の中では一番前で流れに乗って来ました。
直線では外のエーシンブラスター、ゲンテンの間が狭く、すぐに割って出られない感じのところもありました。
これが開いていたらもっと前に来れたかと聞かれると微妙ですが、完全燃焼のレースではない感じがしました。
馬場の悪い内目を通っていたことを考えると、勝ち馬はともかく、２着馬と同等の評価はしていいように思います。
４着に断然１番人気のモンストール。
出遅れました。
そして後方からの競馬でしたが、それはこの馬に取って、また今の府中コースなら大した問題ではなかったと思います。
むしろ、直線でこの馬らしい末脚が見られなかったことに注目すべきでしょう。
柴田善騎手によれば、「ノドが鳴って府に気が悪かった。新潟の時とは全然違っていた」とのこと。
潜在的な能力の高さは疑いようがないので、ノドの手術に踏み切るのか、今後の動向が注目されます。
５着にコスモアンドロメダ。
２，３番手付近から積極的な競馬でした。
馬場の悪い内から最後まで良く伸びており内容は良かったと思います。
６着にナイスヘイロー。
今の府中では辛い最内枠から。
それにもかかわらず、この馬も馬場の悪い内から良く伸びています。
函館２歳Ｓでも３着に善戦しているように、意外に侮れない馬だと思います。
７着に３番人気、小生の対抗ダイワインスパイア。
行き脚の速さで自然に先頭に立ちました。
直線も残り１００ｍまで良く頑張っていましたが、さすがに力尽きました。
タメて最内を逃げるのは、府中の馬場状態を考慮すると、ちょっと無策ｄったのではないかと思います。
他馬を行かせて控えるか、それが無理なら４コーナーでもう少し後続を離しておき、徐々に外に進路を取るなどの工夫が必要だったのではないかと思います。
それでも力の一端は見せてくれたと思います。
距離延長は現時点ではちょっと微妙ですが、潜在能力は間違いなく高いと思います。
８着にデイリー杯２歳Ｓ３着のゲンテン。
折り合いがつき、手応え十分で直線を迎えましたが、いざ追われて伸びませんでした。
馬場内側を通ったことはマイナスだったと思いますが、個人的には前走の３着はやや展開に恵まれてのもので、現時点の実力はこんなものではないかなと思っています。
ききょうＳ勝ちのネオヴァンクルは９着。
ききょうＳ勝ちもハナ、ハナ、クビ差の大接戦でしたし、タイムもそれほど優秀ではありませんでした。
まあこんなもんでしょう、というのが小生の感想です。
それ以外の馬でも、先行場や内枠の馬はここでは条件が厳しかったので、次走以降見直す手でしょう。
しかし、普通はとにかく外を通らないと勝ちにくい感じですね。
開催終盤の新潟外回りコースのようです。。。
