(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

エリザベス女王杯2020レース回顧

エリザベス女王杯を振り返っておこうと思います。

 

<馬場>

開幕2週目でもあり、かなりの高速馬場。基本的には内有利ながら、展開によっては外からもある程度伸びるようになっては来ている。高速馬場なので前目にいるか、後方なら瞬発力がないと上位に入ることは難しい。

 

<展開>

ノームコアが1000m通過59.3秒で逃げたためほぼ平均ペースとなった。基本的には前目にいたほうが有利ながら、瞬発力があれば後方からも差し込める流れになった。高速馬場も相まってレース決着が2分10秒3と速い時計の決着になったので、地力が問われる流れになった。

 

1着 ラッキーライラック

好スタートを切ったものの、折り合いを考慮されルメール騎手は控えながら内側へ誘導して極力スタミナロスを防いだ。道中もしっかり折り合いをつけられていた。3コーナー付近でウラヌスチャームが動き出した時に頭を上げて行きたがるような格好を見せたため、ルメール騎手もこれに逆らわず進出を開始。直線入り口で早々に先頭集団に並びかける強気の競馬。前が止まりにくい馬場であることもルメール騎手の頭にあったと思う。早めに先頭に立ったが、後続の追撃をしのぎ切った。勝ち時計の2分10秒3も馬場を考慮しても例年よりハイレベルと言え、3コーナーからまくり切って勝った勝ち方と言い非常に強い内容だった。伊達に牡馬相手にGⅠを勝った馬ではないことを証明した。

 

2着 サラキア

折り合いを考慮され後方から競馬を進める。折り合いはしっかり付いていた。3コーナーでラッキーライラックなどが動き出した際も動かず、4コーナー近くでラヴズオンリーユーが動き出したあたりでもほぼ動かず、脚を貯めて直線勝負に徹した。その直線では瞬発力をフルに発揮し、ラッキーライラックをクビ差まで追い詰めた。この馬の瞬発力を最大限に生かす北村友騎手の好騎乗だったと思う。勝ちきれなかったのは地力と距離適性の差だと思う。

 

3着 ラヴズオンリーユー

中団やや後方からの追走。3コーナーではラッキーライラックを先に行かせ、4コーナー手前でラッキーライラックを追って仕掛けられる。良く伸びておりラッキーライラックに迫ったが、最後は後ろのサラキアにも交わされて3着。ほぼ理想的な競馬だったと思うが、予想でも述べたようにまだオークス時の出来にはなかったのかも知れない。今後さらに上昇してオークス時のような強さが取り戻せるかどうかは何とも言えない。

 

4着 ウインマリリン

好スタートから他馬を生かせて3番手からの競馬。3コーナーで他馬が動き出した時も脚を貯めるオークスと似たような競馬。直線も良く頑張っているが、4着まで。ほぼ思い描いた競馬はできたと思われ、現状の力は出せたのではないか。上位3頭とは現時点での総合力の差だろう。

 

5着 センテリュオ

最後方近くからの競馬。4コーナーで他馬とともに進出するが、直線でもまだサラキアより後方。そこからジリジリ伸びてはいるが、上位馬とは瞬発力に差があった印象。位置取りもこの高速馬場では常識的に厳しかったか。この馬としてはもっと速い流れになった方が力は出せたかもしれないが、上位馬とは総合力に若干差があることも確かだと思う。

 

6着 ソフトフルート

中団やや前方、枠を活かして内目を追走。直線も内をうまくさばいて伸びてはいるが、ジリジリといった感じの伸び。現時点では瞬発力の差が出た印象。競馬は非常にうまいので、準オープンなら確勝レベル、重賞でも十分に好勝負できるレベルにはある。

 

7着 リアアメリ

好スタートから高速馬場を考慮して2番手につける。ただ直線では上位馬が来た時に抵抗できず。競馬としてはほぼ理想的だったと思うので、現状の力がこんなところということではないだろうか。

 

13着 ウラヌスチャーム

いつものようにやや出遅れ。ホームストレートでもう少し位置取りを押し上げたかったと思うが、内に切れ込んできたラッキーライラックの影響でやや手綱を抑える場面があってかなり後方になった。戦前の予想通り3コーナーから大きく動いて行ったが、終始流れが速めだったこともあり、結果的にあまり効果的ではなかった。この流れならもう少しジワッと押し上げて直線に余力を残しておいたほうが良かったと思う。結果的にこの馬のまくりが後方のラッキーライラックの動きを誘発し、直線で瞬発力負けして飲み込まれる。想定外に流れが速くなったことから戦前に立案した作戦が効果的ではなかったし、そうなるとここでは総合力不足だった。

 

16着 ノームコア

好スタートを切り、そのままハナを切る。これは横山典騎手の想定にあったと思われる。但しそこから1コーナーを回ったところで馬がさらに行く気になってしまいしかも抑えが利かなかったことは想定外だったと思う。直線に入り早々に余力がなく脱落。もともと折り合いが難しい馬だけにやはりこの距離は厳しかったか。マイル付近なら牡馬相手でも十分に好勝負できる馬。

 

17着 エスポワール

5番手付近を先行。ちょっと引っかかる感じがあった。直線もほとんど伸びず後退。この距離は本質的に長かったということではないか。