(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

宝塚記念2020(GⅠ)レース回顧

宝塚記念のレース回顧です。

レース直前に雨が降って発表はやや重でしたが、事実上不良に近い重馬場になり、これが結果に大きく影響を与えたというレースでした。馬場も内側が悪化している印象で、外を回った馬が有利でした。

レース展開としてはトーセンスーリヤが前半の600m通過が34秒6、1000m通過1分ジャストで逃げ、この馬場としてはかなりのハイペースだったと思います。従って先行して勝ちに行った馬には苦しい競馬でした。

従ってこういうかなり悪い馬場状態が得意で、後方から外を回って差し込んでくる馬に展開が向いたと言えます。

では上位馬、上位人気馬を中心に各馬振り返っていきます。

 

1着 クロノジェネシス

中団やや後方に控え、外を回って徐々に押し上げる競馬。3、4コーナーでスイッチが入った印象でやや早仕掛けかと思われたが、そのまま押し切って6馬身差圧勝。外枠、やや後方からの競馬、得意の重馬場とうまくかみ合った印象もあるが、6馬身差は圧巻。前走大阪杯でも好内容での2着だったように古馬トップレベルの一頭に踊り出たと言って良いと思う。まだ4歳でもあり、秋も当然大いに期待。

 

2着 キセキ

やや出遅れて後方から。この馬も終始外を回って追い上げ、勝ち馬には離されたものの2着確保。この馬も不良馬場の菊花賞を勝ち、極悪馬場の凱旋門賞でも日本馬最先着の7着したように重馬場は鬼の部類。またハイペースで後方から競馬を進めたこの馬に展開が向いたと思う。2200mへの短縮で折り合いも付き、今回は実力を発揮できたと思う。但し勝ち馬にも大きく離されており、すでに6歳でもあり、折り合い難、スタート難があることから秋にも安定して活躍できるかはやや疑問。

 

3着 モズベッロ

やや後方からレースを進め、直線も伸びて3着。重馬場でも勝ち鞍のある馬で、馬場は向いたと思う。但し勝ち馬、2着馬には大きく離されており、GⅠでいつでも好走できるかというと疑問。GⅡまでなら好走が期待できそう。

 

4着 サートゥルナーリア

やや後方の内側を進み、直線は外に出す競馬。それなりに伸びてはいるが、伸びきれず。内枠だったこと、引っかかる馬でもあり内側でじっとせざるを得なかったと思われるが、今日に限っては馬場の悪い内側を通ってスタミナをロスした面もあったと思う。また直線の伸びを見る限り重馬場が下手ではないものの巧者でもなく、こういう馬場が得意な馬には敵わなかったという印象。ロードカナロア産駒らしくパンパンの良馬場で切れ味勝負に持ち込めば強い馬ながら、今日は条件が向かなかった。

 

5着 メイショウテンゲン

いつも通り後方から。直線は外を回って伸び5着。展開と馬場が向いた印象で、自身の適性距離よりも短いところで頑張ったと思う。長距離戦ならチャンスがある馬。

 

6着 ラッキーライラック

先行して5番手追走。今日の流れを考えると結果的に気分良く行き過ぎたと思う。直線も頑張ってはいるが、伸びきれず6着。良馬場で切れ味を活かしたい馬なのでサートゥルナーリア同様この馬場はマイナスに働いた印象。5歳牝馬なので秋も好調を持続できるかはやや不透明ながら、良馬場ならもっと走れる馬。

 

7着 トーセンスーリヤ

ハイペースで逃げて7着。こういう馬場も苦にしない馬なのだろうが、それにしても今日のこのペースで直線も荒れた最内を通ってこれだけ頑張ったのは立派。現状GⅢ勝ちまでだが、どこかでより大きいレースを勝つチャンスもありそう。

 

11着 スティッフェリオ

終始中団の内側を追走。馬場の悪い内側でスタミナをロスした印象。直線もスムーズとは言えなかったものの、今日のこの相手ではやや底力不足だったということではないか。

 

13着 ワグネリアン

2番手を追走。今日のこのペースで2番手は展開的に厳しかったと思う。また重馬場でのジャパンカップで3着はあるが、ここまで馬場が悪くなると厳しかったのでは。よほどかみ合わないと古馬GⅠでは若干厳しいのかもしれない。

 

16着 ブラストワンピース

5番手付近を追走も3コーナー付近で手ごたえが怪しくなり、早々に脱落。若干時計のかかる馬場は得意とするものの、凱旋門賞でも惨敗しているようにここまで馬場が悪化すると厳しかったのかもしれない。AJC杯のようなやや重程度までの悪化を想定して本命にしたものの惨敗。なかなか買い時が難しい馬。

 

17着 グローリーヴェイズ。

出遅れて後方から。4コーナーで外からまくってきたものの、余力なく惨敗。きれいな走法で走る馬なのでこういう馬場は合わなかったということと、半年程度の休み明けで状態が万全でなかったのではないか。力はある馬なので、状態万全なら巻き返しが期待できる馬ではあると思う。

 

上半期のGⅠがこれで終了しましたが、古馬混合の芝GⅠでは天皇賞春のフィエールマン以外すべて牝馬が優勝という結果になりました。牡馬勢も概ね順調に出走しながらの結果であり、アーモンドアイ、クロノジェネシス、ラッキーライラック、グランアレグリアと役者がそろっているので秋もこの傾向が続く可能性が高そうです。