(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

ダービー2020(GⅠ)レース回顧

コントレイルが見事に二冠を達成した、ダービーのレース回顧です。

 

<ペース>

1000m通過1分1秒7は絶交の馬場を考えるとかなりのスローペース。実際に向こう正面でスローにしびれを切らしたマイラプソディの横山典騎手が一気に仕掛けて先頭に立つ場面がありました。基本的に後方待機組には厳しい競馬でした。

 

<馬場>

Cコース替わりもあり、引き続き絶好の馬場。馬場の内側が引き続きよいものの、外からもそれなりには差せる、という馬場だったと思います。しかしペースもあり、後方から差し切って勝つのは至難の馬場でした。

 

<レースレベル>

勝ちタイム2分24秒1は同日8レースの古馬2勝クラス青嵐賞より0.5秒速いだけ、前日の3歳1勝クラスと同タイムで、スローペースを考慮してもやや平凡なものでした。勝ち馬、2着馬は競馬内容含め強さを感じさせましたが、3着以下はタイム的には古馬2勝クラスにも劣っており、秋に向けてはこの世代の3番手以下の勢力図は容易に塗り替わっていくものと考えています。

 

上位馬を中心に一頭ずつ見ていきます。

 

1着はコントレイル。皐月賞では行き脚がつかず後方からの競馬でしたが、今回は行き脚がつき早々に3番手付近につける競馬。道中も内側の絶好のポジションで我慢し、直線もスムーズに外に出す理想的な競馬。直線もそのまままっすぐ走れば良いところ、ソラを使う癖を考慮してか外のサリオスに合わせに行き、サリオスが迫った残り250m付近で仕掛けられると一気に突き放す。3馬身差の快勝ながら着差以上に余裕があり、圧勝と言える内容。菊花賞路線が濃厚のようだが、今日も完璧に折り合っていたように操縦性が高く変な癖はなさそうなので、三冠の可能性は濃厚。

 

2着にサリオス。中団やや後方、枠もあって外側を追走する形。折り合い面に問題はなかったものの、直線も大外を通る競馬で今日の内有利な馬場ではロスが大きかったと思う。勝ち馬には及ばなかったものの、しっかり伸びて2着確保。3着以下との比較という意味では、着差以上の実力差があったと思う。どちらかというとマイラーに近い体型で2400mはやや長いかと思われる中で、力任せともいえる競馬でこの結果は立派。秋は古馬に交じって天皇賞秋あたりを目指すと思われるものの、十分に好勝負できると思う。

 

3着にヴェルトライゼンデ。勝ち馬のやや後ろ、すぐ外側を回るような競馬。良く折り合っていたし、道中のロスも最小限に抑えられた印象。直線も馬場中央付近から良く伸びているものの、1,2着馬には及ばず。競馬がうまい馬で、スローペースの決め手勝負でうまく立ち回ったと思う。さすがに菊花賞となると走ってみないと分からないが、折り合いはつく馬なのでそれなりには勝負できそうに思う。

 

4着にサトノインプレッサ。中団やや後方の最内で脚を貯め、直線も内を捌いて一気に伸びる競馬。やや折り合いに何のある馬なので、この距離で折り合っていたのは意外。直線も際立つ伸びを見せており、あわや3着かという内容。決め手はこの相手でも十分通用した。適距離と思えたNHKマイルで凡走し、ダービーで好走と未だつかみどころのない馬ながら、しっかり折り合えばある程度距離関係なく勝負できることは証明したのではないか。

 

5着にディープボンド。バテない持ち味を生かすべく先行。直線も内でよく頑張っており、ペースが向いたにせよこの馬の力は見せたのではないか。切れ味はない馬ながら飛びが大きく長くいい脚を使い、折り合いはつく馬なので距離が延びるのは歓迎なのではないか。菊花賞路線で引き続き注目したい馬。

 

6着にガロアクリーク。ほぼ中団で進める。3コーナー付近でヴェルトライゼンデとヴァルコスに挟まれたのか、ちょっと後退して位置取りを悪くする局面があった。直線もそれなりに伸びているが、6着まで。この辺りが現状での実力かなと思う。頭が高い馬なのであまり距離延長は良くなさそう。

 

7着にブラックホール。いつも通り後方から決め打ちの競馬。直線は大外。今日の馬場、ペースでこの競馬はつらいはずだが、7着まで伸びてきたのは評価できる。GⅠではどうかも、展開がはまればどこかで再度重賞勝ちのチャンスがありそう。

 

8着に3番人気のワーケア。ほぼ中団、コントレイルの直後付近での追走。直線もコントレイルの直後から一瞬伸びかかっており、ルメール騎手らしく競馬としては完璧な運びだったと思う。しかし最後は伸びきれず。若干過剰人気でもあり、現状の力はこんなところではないだろうか。競馬センスは良いので、さらに上という意味では今後の成長待ち。直線向いたときの手ごたえはそれなりに良かったにもかかわらず最後伸びきれなかったあたりと走法を見ると距離はもう少し短いほうが良さそう。

 

9着にマイラプソディ。後方からスローペースと見るや一気にまくる横山典騎手らしい競馬。直線もそれなりに粘っていたが、最後は力尽きた。スローだったのは前半800mくらいで、この馬がまくって行ったあらりのラップはそれほど遅くもなかったので、結果的にはそれが最後に響いたか。ただ前走惨敗してこのレベルでは全く力が足りないというイメージは払しょくしたと思う。陣営はちょっと距離が長かったかもということなので、今後の路線含め注目。

 

その他では人気の一角サトノフラッグは11着。外枠だったこともあり、道中後方から外を回る競馬は今日の馬場、ペースでは厳しかったと思う。直線もスペースがなかったのか馬の間に突っ込むのを馬が嫌がったのか、外に出される際に若干ロスもあったと思う。展開などが向けばもう少し走れたと思う一方、少なくとも上位馬には完全に伸び負けしておりちょっと力が足りなかったのも事実。

 

ダーリントンホールは13着。ちょっと引っかかっていたように見えた。直線もあまり伸びず。皐月賞不利がありながら6着なので力がない馬とは思わないが、この距離は長かったのかもしれない。

 

ヴァルコスが14着。外枠から前目につけたものの終始外を回りロスのある競馬ではあった。直線はほとんど伸びず見せ場なし。青葉賞の内容であればもっと走れていいはずだが、青葉賞の疲れがあったのか、終始外を回る展開が良くなかったのか。いずれにしろこれが実力ではないと思うし、距離伸びて良さそうな馬なので菊花賞に向けたは引き続き注目したい。