(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

菊花賞2020回顧

菊花賞を振り返っておこうと思います。

コントレイル無敗の三冠達成ですが、どちらかというと予想外の苦戦が印象に残った方が多いのではないでしょうか。

かくいう小生も直線ではまさかコントレイルが負けるか!?と直線思わずテレビにどんどん近づいてしまいました。

馬券は◎△で馬連的中でしたが、3連単は外れ結果ややプラス程度でした。

 

<馬場>

金曜日までの降雨の影響、前週までの雨の中での競馬の影響から良馬場ながら時計のかかる馬場。特に馬場内側が荒れており、直線は各馬内側をかなり空けて走っていた。基本的に外を回った差し馬が有利な馬場。

 

<展開>

1000m通過62.2秒なので基本的にはスローペース。但し中だるみになりがちな1000mから2000mまでのラップでは1ハロン13秒台は1回しかなく、極端にラップが落ちることもなかった。また力を要する馬場、特に内側が荒れた馬場も相まって、単純に先行馬有利とはいえない展開だったように思う。

 

<レースレベル>

時計のかかる馬場だったこともあり、勝ちタイムは3分5秒5と特段速くはないが、馬場を考慮すればここ10年でもトップレベルと評価して良いと思う。ここ10年でこれ以上と言えるのは2013年エピファネイア(不良馬場で3分5秒2。後続に5馬身差)くらいだと思う。

 

1着 コントレイル

好スタートから中団やや前方の内側を追走。道中は極端に引っかかっているわけではないものの、ずっと福永騎手の手綱がピンと張り、じわっと行きたがる状態がほぼレースを通じて続いている状態だった。直線はほぼ馬なりで先頭に立ち、ここから楽に突き放すかと思われたが意外に突き放せず、アリストテレスに食い下がられる。しかしヒヤヒヤしたものの最後まで抜かせず優勝。これまでのレースはいずれも楽勝だったが、並ばれてもしぶとい新味を見せた。道中まるまる引っかかっていたので相当消耗があったはずながら、それでも勝ち切ったことは逆に絶対的な身体能力を際立たせた。個人的に競馬歴約30年の中でこれだけ引っかかった状態で回ってきて3000m級のGⅠを勝った馬を他に知らない。しかしながらやはりというべきか3000mは適性外で、2000mから2400mくらいが一番強い競馬を見せられそうな馬に見える。次走はジャパンカップが有力だが、2400mなら許容範囲で、古馬相手はこの馬と言えども楽ではないが体調が万全なら再び強い競馬を期待できる。

 

2着 アリストテレス

スタート後若干引っかかるところはあったが、許容範囲ですぐに落ち着いた。道中はずっとコントレイルの半馬身後方外側をマーク。コントレイルに馬場の良い、自由の利く外側に簡単には出させないマーク戦法を取った。直線もコントレイルが馬なりで上がって行ったのに食らいつき、外側を追走して叩き合う。コントレイルを追い詰めたが、最後までなかなか差は詰まらずクビ差の2着。2勝クラスもそう派手な勝ち方ではなかった中でのこの好走はこの距離がかなり合っていたということだろう。また何よりもルメール騎手の騎乗が光った。レースレベルの高い中での好走で、奥行きのある血統だけに、今後長距離はもちろん、2400mあたりでもかなり期待できる馬ではないかと思う。

 

3着 サトノフラッグ

道中は後方から。3コーナー付近でも動かずいったん最後方に下がる。直線は抜けた上位2頭の後を追うようなコース取りで差を詰め、良く伸びたものの3着。位置取り的に勝ちは難しい位置だったが、3馬身半突き放されており、バテた馬を回収した感じの3着なので上位2頭との実力差は大きいと思う。また馬場の良い外を通れたことも大きかった。GⅡレベルまでなら期待できると思うが、現状GⅠではこういう着を拾いに行く競馬でないと上位は厳しそう。

 

4着 ディープボンド

コントレイルのやや前方でコントレイルの露払いを務めるような競馬。直線も良く頑張っており、長距離適性の高さを見せた。そこそこ先行して勝ちに行っての4着ながら、決め手不足に泣いた印象。この馬もGⅠではもうワンパンチ不足の印象ながら、GⅡまでなら期待できそう。

 

5着 ブラックホール

いつものように後方から。直線もいつものように大外から。馬場外側が良く伸びる馬場もあり、5着に入った。あまり行く気を見せない気性は長距離でプラスに働いたと思う。こういう競馬をする馬なのでよほど展開がはまらないとG1 で勝ち負けは厳しそうだが、長距離は向きそうなので長距離重賞で出番がありそう。

 

6着 ロバートソンキー

道中は後方から、直線思い切って内に突っ込む。内が悪い馬場状態の中で良く伸びている。いまだ1勝馬であることを考えれば大健闘。順調なら条件クラスは楽々卒業できそう。

 

7着 ヴェルトライゼンデ

コントレイル、アリストテレスのやや後方から競馬を進める。道中は折り合って見えたが、3コーナー付近から手応えは今一つ。直線もうまく外に出せているが、今一つ伸びず。体形的には3000mをこなせそうに見えたが、ピッチ走法ではあるので結果的に距離がやや長かったか。ここでは輝けなかったがコントレイル、サリオスを除けば世代上位の実力は間違いなく、条件、相手次第でGⅠでも上位を狙う力はあると思う。

 

8着 ヴァルコス

スタートして後方から。最初のホームストレッチで岩田騎手が馬場内側に導き、そこで位置を上げる技を見せた。そこから徐々に外に出す競馬をも黒でいたのではないかと思われるが、内に押し込められ4コーナーではこの距離でもズブさを見せて置かれてしまう。直線も大きくバテているわけではないが伸びきれず。相変わらず反応が悪く、決め手不足の印象。この距離でもなおズブさを見せており、この感じだと今後も道中後方⇒4コーナーで置かれる⇒直線はそれなりに伸びるものの勝負には加われず、の競馬を繰り返しそう。但し長距離はやはり合いそうなので3000m級の競馬でメンバーが落ちればそれなりにはやれるのでは。

 

9着 ガロアクリーク

先行するも、直線伸びきれず。馬場の悪いところに入ったにせよ、案外な伸びだった。やはりこの距離は長そう。皐月賞3着など2000m級ではそれなりの競馬をしており、距離短縮で活路を見出したい。

 

10着 バビット

逃げられず2番手から。競馬自体はスムーズに見えた。しかし直線は伸びず。体形とピッチ走法からこの距離は向かなさそう。馬場内側が悪いのも堪えた。2000m付近の競馬でまた期待したい。