(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

マイルCSレビュー(続き)

昨日の続きです。
1着~9着と、キンシャサのコメントについてはこちら↓
 
マイル適性、京都競馬場への適正ともに十分で、典型的な上がり馬でしたが、先行集団の外目を追走し、そのまま一杯になってしまいました。
ここ何走かスローペースで展開に恵まれたという感じでしょうか。
しかし、ここまで底力を問われない牝馬限定のG3であれば、先行できることと最後の切れ味もあることが間違いなく有利に働くでしょう。
競走馬は大別して底力はあるけれども決め手がないのでG3に出ようがG1に出ようがいつも善戦というステイゴールド型の馬と、底力はないけれども一瞬の切れ味や器用さがあるのでG2やG3では確実に勝って来るバランスオブゲーム型の馬に分けられると思いますが(もちろん慮法兼ね備えていればG1ホースになれます)。この馬は後者でしょう。
従って、G1では惨敗しても、G2,G3では要注意でしょう。
 
11着はファイングレイン。後方からちょっと伸びただけで見せ場はありませんでした。
そろそろ潮時ではないかと思うのですが・・・
 
12着はアブソリュート。展開はこの馬に向いたと思いますが、休み明けの分と、やはり加齢のせいか、昨年までの勢いは薄れたということなのでしょう。
 
14着にキョウエイストーム。18番人気でしたが、4頭負かしました。
だから何だと言われると困りますが、無類の中山巧者なので、中山でのマイル近辺のレースでは常に注意が必要です。
 
15着にガルボ。富士Sでは展開にも恵まれ3着に粘りましたが、ここでは先行総崩れでこの着順になりました。
しかし、富士Sのように楽に先行できれば、G3クラスでは十分に戦える馬だと思います。
 
16着はオウケンサクラ武豊騎手がおそらく流れを読んだのでしょう。
いつもより後方での競馬でした。
しかし作戦実らず惨敗。
ローズS⇒秋華賞天皇賞マイルCSのローテーションは少々きつかったことも影響している気がします。
完調ならもう少し走れる馬だと思います。
 
まあ、このようになるべくしてなったという気がします。
毎日王冠⇒中1週で富士S⇒連闘で天皇賞⇒中2週でマイルCSのローテーションは常軌を逸しています。
まだ使うのであれば最低限年内は休養、またはこのあたりで幕を引くことも考えていいのではないでしょか。
 
18着は逃げ宣言をしながら、ジョーカプチーノにハナを譲ったマイネルファルケ
逃げる形に持ち込めなかった上に、超ハイペース。
なるべくしてなったしんがり負けでしょう。
昨年より調子も良くなかったと思いますが、さすがにこれだけハイペースで飛ばしたので、しんがり負けはある意味仕方ありません。
逆に言うとそれより速いペースで行きながら9着に粘ったジョーカプチーノはかなり強い競馬をしたことが分かります。
次走は人気が下がるでしょうから、そのあたりで穴として狙っても面白そうです。
 
小生は馬券は取れませんでしたが、色々な路線から集結して、その1頭1頭にドラマ性のあるいいレースでした。メンバーが小粒とか言われていましたが、そのために全馬勝ちを求めて動いた結果、この荒れ始めている馬場でレコード勝ちという、むしろ例年よりもレベルが高い決着になりました。
 
次走はまたそれぞれの路線にある程度分散して行くのでしょうが、1つ言えるのはどの馬もG2レベルでは好勝負できるだけのポテンシャルを感じさせる競馬をしたということです。
これは覚えておきたいと思います。