(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

日本ダービーレビュー・・・波乱の決着でした

戦前は”2強”と言われた皐月賞ヴィクトワールピサペルーサ
どちらも連に絡まないという波乱の決着でした。
但し、良く良く考えてみると、皐月賞3着馬エイシンフラッシュと、2歳チャンピオンで2,3着にハナ、ハナの差で4着だったローズキングダムの決着と、実はそんなに実力が劣っている馬が来たというわけではないことに気づかされます。
 
勝ったエイシンフラッシュ京成杯を制し、その後やや順調さを欠いて、皐月賞に直行しました。必ずしも体調万全ではなかったと思いますが、ここで3着。
小生の皐月賞後のレビューを見ると、”次走最も変わって来そうな馬”と書いてありました。しかし教訓生かされず。。。
事実、前走以上の豪脚を繰り出し、勝ち切りました。
今日のレースのポイントは、
①超スローペースで流れた。従って折り合いと直線での瞬発力が要求された。 
ペルーサが出遅れた。このスローペースの中、かなり後方の位置取りになってしまった。
③府中競馬場は今週後半に結構な雨が降り、いつもの良馬場より若干力を要する馬場だった。
の3点にあったと思います。
 
エイシンフラッシュの位置取りはほぼ中段の内で、まずロスなく追走できました。
そして2歳時のエリカ賞で2000mを2分5秒3、京成杯でも2分3秒5で勝つなど、スローペースで折り合いをつけ、最後の瞬発力で勝つという競馬を他の馬よりも多く経験していて、実際今日のスローペースでもしっかり折り合っていました。そして、瞬発力を活かすタイプながら前足の形状から重い馬場も苦にしないタイプでした。
こういうエイシンフラッシュの特性が、今日は全てプラスに働いたということでしょう。
それにしても2400mで上がり3F32秒7。凄まじい瞬発力でした。
今日はエイシンフラッシュに向いた流れだったかもしれませんが、スローを先行して流れ込んだのではなく、中段から力強く差し切ったので、完勝と言っていいでしょう。
気が早いですが、この折り合いの良さと瞬発力は菊花賞でも武器になりそうです。
 
2着に2歳王者ローズキングダム。前走は2着にハナ、ハナ差の4着でしたが、順調に使われ、また不利なくレースを進めての4着だったこと、馬体が1戦ごとに減っていたこと、そして直前にザ石があったこと、主戦の小牧騎手が騎乗停止で、後藤騎手に乗り替わりになったことなど、あまりにもマイナス要素が多い中でのレースでした。
そんな中での2着は立派だと思います。
この馬の場合、マイル戦でも勝ち切れるだけの瞬発力が活きて、2着に入ったのではないかと思います。
そして府中2歳Sで強い競馬をした府中の馬場が合っているのかもしれません。
 
3着に1番人気、小生の本命ヴィクトワールピサでした。
調教前の馬体重ではかなりのプラス馬体重でしたが、ふたを開けると今日も馬体減。
今日は全体にやけにおとなしく見えたあたり、やや体調が良くなかったのかもしれません。
もともと折り合いのいい馬ですが、さすがに今日のスローペースでは珍しく行きたがっていました。
また直線は前を走る馬が多少ふらふらしたり、外から来た馬が前をカットしたりで、何回か進路変更を余儀なくされました。それに加えて、道中掛かってしまったので最後にお釣りがなくなってしまいました。
今日の上位2頭は皐月賞で負かしているので、実力的にはこちらが上だったはずですが、今日はダメでした。
折り合いと、おそらく体調。この2点が敗因の様な気がします。
 
僅差の4着には京都新聞杯勝ちのゲシュタルト。この馬も厳しいローテーションの中、1戦ごとに強くなっています。今日は前、前でスムーズな競馬ができたことが好走の理由でしょう。
一瞬この馬に勝たれたか、と思われるシーンもありました。
まだまだ成長途上のようなので、秋が楽しみな1頭です。
 
5着にプリンシパルSを快勝したルーラーシップ
最後まで良く伸びて、頑張っていると思います。今日のところは、現時点での完成度と経験の差が感じられましたが、兄のフォゲッタブル同様に、秋に本格化するかも知れません。
 
そして2番人気6着にペルーサ。今日は、このスローペースで出遅れてしまったことが全てでしょう。
3,4角で外から上がって行きましたが、いかにスローペースとはいえ、東京2400mでまくって勝つのはかなり実力が上でないと難しいでしょう。
それにしても、青葉賞の内容からすると凡走した感は否めません。青葉賞で完全に負かしたトゥザグローリーとハナ差に終わったわけですので。
過去にもシンボリクリスエスゼンノロブロイ級の馬でさえ青葉賞快勝後に2着に敗れているように、1月の間に2400mを2回走るというのは相当な負担なのかもしれません。これは今後に向けて覚えておいた方が良さそうです。
 
その他では3番人気のヒルノダムールは9着。今日のペースで後方からでは、ちょっとお手上げでしょう。
この馬は、このレースは度外視した方が良さそうです。
ペースを落として逃げたアリゼオは13着。展開は最高にこの馬に味方したと思うのですが・・・
逆にスローペースで瞬発力の勝負になったことによって切れ負けしたのか、距離なのか・・・
小生の見解では、体型を見る限りマイラーに近い中距離馬のそれなので、距離がやや長かったのかな、と追っています。
 
今日は、改めて競馬の難しさを痛感させられました。
そして勝負をかけていただけに、財布にも痛い敗戦でした。、
レースそのものは超のつくスローペースで、必ずしも氏も実力を発揮できなかった馬も多いと思います。
そういう意味では、馬券ともどもちょっと消化不良のダービーでした。
 
そうはいっても、今日上位に来た馬は、勝ったエイシンフラッシュを含め、それぞれその着順にふさわしい力を間違いなく持っていたと思います。