(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【競馬理論】脚質による長所・短所ー追い込み馬

週末当たったところでまた能書きです。

とりあえず、2開催終了時点での成績はこちら↓

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今のところ出来過ぎですね。
昨年は年間でプラスだったので、今年もそれを目指して頑張ります。

さて、ここまで逃げ馬、先行馬、差し馬について長所・短所を書いてきました。
今回は最終回、追い込み馬です。

追い込み馬とは、言うまでもなく、馬群の最後方付近から追走する馬です。
16頭立てのレースを想定すると、13~16番手付近につけている馬と考えて良いでしょう。
現役馬ではドリームジャーニーエアシェイディキンシャサノキセキなど、歴史上の名馬としては近いところではディープインパクトミスターシービースイープトウショウヒシアマゾンなどが挙げられます。

追い込み馬は、ハッキリ言って、脚質的には最も不利です。
従って、明らかに力上位の馬か、追い込み馬に展開が向くことが予想されない限り、追い込み馬を馬券の軸に据えることはお勧めしません。

追い込み馬の短所としては、以下の項目が挙げられます。
・後ろから行く以上、当然前を行く馬よりも瞬発力があるか、長く脚を使えなければ勝てない。
・特にスローペースで流れた場合、他の馬もスタミナを温存したまま直線に入るので、前の馬を捉える事が難しい
・たいていの場合直線入り口で外を回らなければならず、コースロスが出がちである。
・前の馬にアクシデントがあった場合、その不利を受けやすい

ざっと思いつくだけでもこれだけの短所があります。
とにかく、前の馬よりも高いパフォーマンスを示さなければ勝てないというのは、苦しい状況です。

では、何故追い込み馬が存在するのでしょうか。いくつか要因が考えられます。
①燃えやすい気性のため、最後方でユッタリ走りつつ、折り合いをつけ、力を温存するため
②良い脚が一瞬しか使えないため、最後にその切れ味を存分に発揮させるよう力を温存するため
③出遅れ癖があり、どうしても自然に後方からの競馬になってしまう。
④他馬のペースについて行けず、結果として追い込みと言う脚質となる。

①②は積極的に馬の力を引き出すための、戦法としての追い込みなのに対して、③④は望むと望まざるとに関わらず、結果としてそうなってしまった、という追い込みです。

例えばディープインパクトドリームジャーニーなどは、上記の①+③という感じでしょう。
もともと出遅れ癖があり後方からの競馬になってしまうのですが、燃えやすい気性のため仕掛けて前へ行くと引っかかってしまいスタミナをロスするため、最後方でじっくり構え、直線に賭けるという競馬をしています。

上記に上げた追い込み馬の共通する特徴としては、他馬にはない凄まじい瞬発力を持っているということです。どの馬も上がり3F33秒台という数字を叩き出してきます。
つまり、追い込み馬は絶対的な強さを持っていれば、他馬の動きに関係なく馬群の外を回って、不利なく競馬ができるので、ディープインパクトのような圧倒的に強い馬の戦法としては悪くないとも言えます。

また当然のことながら、追い込み馬にとっては直線の長いコースは有利に働きます。
これは直線入り口で大外に持ち出しても、長い直線でそのロスを挽回できるチャンスが多いことが原因です。直線の長いコースとしては、東京競馬場京都競馬場の外回り(1400m, 1600m, 1800m, 2200m, 2400m, 3000mなど)、阪神競馬場の外回り(1600m, 1800m, 2400mのレース)、新潟競馬場の外回り(1600m, 1800m, 2000m)などは追い込み馬が台頭しやすいコースだと言えます。

そして開催後半になり、内側の馬場が荒れてくると、最終的にコースのどこを走っても事実上、距離ロスがなくなります。つまり、荒れている馬場の最内を通るのと、距離ロスはあるが馬場の良い大外を通るのと、結果的に同じタイムになるからです。このような状況になると、追い込み馬の距離ロスという弱点が解消されるので、追い込み馬が台頭しやすくなります。
また騎手によっては直線入り口で外を回さず、前が詰まるリスクを承知で内に突っ込み、馬群を1頭1頭間を縫うように走らせることもあります。このような競馬をすれば、距離ロスは防止できます。昨年のマイルCSのカンパニー、小倉記念ダンスアジョイの競馬などが典型的なパターンです。

以上をまとめると
・開催後半になり芝コースの内側が荒れている時
・内枠を引いて、騎手が直線で内を突く可能性が高い場合
・直線の長いコースに出走の場合
ディープインパクトの様に他馬との実力差がハッキリしている場合
加えて
・レースの流れが速くなり(ハイペースになり)、先行した馬が皆バテて総崩れになった場合
などは、追い込み馬が有利にレースを運ぶことができます。

従って、追い込み馬については、予想されるレースの流れ、馬場状態、直線の長さなどのプラスアルファがあるかどうかを見極めた上で、慎重に購入されることをお勧めします。
ごく一部の名馬を除いては・・・