(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

赤星選手引退に思う

「赤星引退。」
今日ネットでニュースを見て「えっ??」と我が目を疑いました。

以前から頸椎を痛めて、それ以来以前のような活躍ができていないのは知っていましたが、引退する程とは・・・とニュースの詳細を見ると、「中心性脊髄損傷」とのことで、悪くすると不随になる可能性もあるとか。

小生はかれこれ虎キチ歴30年で(今まで1回も触れませんでしたが・・・)、掛布、真弓、岡田選手はじめ、多くの大選手の引退を見てきましたが、正直今回の「赤星引退」が一番衝撃が大きいように思います。
まだ33歳と最もプロ野球選手として活躍できる年代で、過去の活躍を見ても、多少力が落ちてもまだまだ現役でやれるはず、と思っていました。

小生は「赤星引退」について2つの衝撃を受けました。

1つは、虎キチとして非常に重要な戦力を失い、チーム力の低下が避けられないということです。
これは全国数千万人(?)のタイガースファンもそう思っているのではないでしょうか。

もう1つの衝撃は、赤星選手自身はまだまだ現役でプレーする意思を強く持っているのにもかかわらず、ケガという不可抗力によって、自身の意志とかけ離れた行動を取らざるを得ず、本当に無念だろうに・・・という同感、というより小生自身と同じような状況にあって、赤星選手の無念さが小生自身の無念さのように、胃袋をキリキリとねじられるような、リアルな感覚として感じられるからです。

小生も、うつ病を患って、本当は人並みに仕事をしたり、その他人並みに生活したいにもかかわらず、実際に人と同じように働いてもポカ、ミス、抜けが多く、病気を患う以前と同じように考え、行動することができなくなりました。特に最近またヤバいんです。。。が、小生は赤星選手ほど偉大でも努力家でもないので、それはまた後日に譲ります。

その「何かやりたいことがあるのに物理的にできない」「昔はできたことが今はできない」というのはおそらくそのような状況を経験したことがある人にしか分からない、辛く、悲しく、受け入れ難いものです。

増して、小生は努力の足りない凡人ですが、人一倍努力家で、向上心の強い赤星選手ならなおさらでしょう。

赤星選手は天性の俊足を持ってはいましたが、体格的に「プロとしては非力で、大成しないだろう」というのが入団当初の一般的な評価だったかと思います。
それをくつがえし、プロ野球屈指の名選手になれたのは、誰よりも練習し、誰よりも努力してきた賜物に他なりません。
ここ数年の阪神躍進の原動力は、野村監督時代の若手の育成、星野監督、岡田監督の采配などもあってのことでしょうが、小生は赤星選手、「アニキ」こと金本選手の野球に取り組む姿勢が、他の選手に影響を与えたことも大きく関係していると思っています。「あの赤星さんが、あの金本さんがあんなに練習しているのだから・・・」と若手選手が感じ取り、戦力の底上げにつながったのではないでしょうか。
それまでは、ちょっと活躍するとタニマチがついてチヤホヤされ、自分の能力を勘違いして練習を怠り、あとは落ちていく・・・という若手選手がどれだけいたことか。。。

本人のコメントでも、「100%のプレーができないのなら、プロから身を引くべきだと思った」とのコメントがありました。
そこから、自分の感情としてはまだ現役選手として続けたい気持ちが強くあるのに、理性的に無理だと悟った、という意思が読み取れて、小生も何ともいたたまれない気持ちです。

でも、これまで努力を積んだ人ほど、他人に何かを伝授するものを持っているものです。
だから赤星選手も、コーチとして第2、第3の赤星選手を作り出す能力があるはずです。
「何かをやりたい気持ちが強烈にあるのに、物理的にできない」人間ができること、またやるべきことは、小生の経験上、今の自分をありのままに受け入れて、できることを確実にやる、ということしかありません。
今は赤星選手自身はもちろん、全国数千万人(??)のタイガースファンも、無念で、受け入れ難い現実でしょうが、そこから、今は見えない地平線の向こうが見えてくるものだと、小生は信じて生きています。