(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【競馬理論】走破タイムに影響を与えるものー3.競馬場の形状

さて、前回までで競走馬の能力を測るのは走破タイムで、それに影響を与えるものとして、馬の強さのほかに①馬場状態 ②レースの流れ(ペース)というところまで説明しました。
走破タイムに影響を与える第3の要素は、「競馬場の形状」です。

まず、基本的に競馬場の形状の何が走破タイムに影響するか説明します。

走破タイムを速める要素としては、
①直線が長い・・・内回り・外回りがある競馬場(中山・京都・阪神・新潟)では内回りコースでは時計が掛かり、外回りコースでは時計が速くなります。
②スタートしてから、最初のコーナーに到達するまでの距離。 
③バックストレッチ(向う正面の直線部分)が長い 
④コーナーの数が少ない 
⑤スタート地点が坂の上になっている。つまり、スタートしてからしばらく下り坂である

などが挙げられます。
走破タイムを遅くするものはだいたい上記の逆で、直線及びバックストレッチが短く、スタートしてから最初のコーナーまでの距離がない、スタート地点が坂下である、最後の直線に上り坂がある、などとなります。

具体的に、走破タイムが速くなるコース、遅くなるコースを挙げます(芝コースの場合)。

☆走破タイムが速くなりがちなコース・距離とその理由

東京 2500m スタートしてからの直線部分が長い
中山 1200m, 1600m ともにスタート地点が坂の上にあり、最後の上り坂以外は平均して下り坂になっている。
中京 2000m 直線が平坦で、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長い。
京都 1800m スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長い。
阪神 1600m、1800m 直線及びバックストレッチが長い。
新潟 1000m コースが全て直線。他の競馬場の1000mより圧倒的(1秒以上)にタイムが速い
新潟 1600m, 1800m, 2000m 直線が平坦で長く、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長い。
小倉 1200m ・・・理由は良く分かりませんが、何故かタイムが速いです
なお京都競馬場は直線が微妙に下り坂になっているので、上がり3ハロン(ゴールから逆算して600mの走破タイム)が速くなる傾向があります。

★走破タイムが遅くなりがちなコース・距離
東京 1400m,2200m、2300m 最初のコーナーまでの距離が短い
中山 1800m 急坂の坂下からのスタートとなり、最初のコーナーまでの距離が短く、コーナーを4つ回るため
阪神 1200m, 2000m 内回りコースで直線が短く、さらに短い直線の中に上り坂がある。

なお、★走破タイムが遅くなりがちなコース・距離 の方が逃げ、先行馬に有利になる場合が多いです。
これは最初のコーナーまでの距離が短いため、ペースが落ち着きやすく、またコーナーを回る回数が多くなるため、逃げ、先行馬の方がコーナーでの距離のロスが最小限に抑えられることが理由と考えられます。

上記を考慮に入れれば、予想の精度もぐっと高まると思います。
次回以降はその他の予想にあたって考慮すべき事項を紹介します。