(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

馬の強さをどのようにして測るか

馬の強さを測るもの・・・よく使われるのは以下の3つだと思います。

1、走破タイム・・・文字通りその馬が過去のレースで出したタイム
2、レーティング(ハンデキャップ)・・・その馬が過去の対戦相手に対する勝ち負け、どのくらいのグレードのレースで何着に入ったかにより、その馬の相対的な強さを負担斤量(ハンデキャップ)であらわしたもの
3、血統・・・その馬の父、母の生涯成績、過去の同じ父、母から生まれた馬の活躍、あるいは相性の良さ等によりその馬の強さを推測するもの。

上に挙げたものはそれぞれ一長一短で、どの理論が正しいのかと言う明確な答えはありません。
但し、それぞれの理論により分かること、分からないことがあります。
従って、それぞれの理論の良いところを組み合わせて予想するのが賢い使い方です。

但し、組み合わせて使うにしても、軸となる理論は必要です。

小生は、上記1、「走破タイム」を軸として考えるべきであると思います。
理由は後で述べるとして、レーティング、血統がなぜ軸とできないのか説明します。

まず2、レーティングは、長距離戦など、スローペースで流れ、走破タイムがあまり当てにならない場合には有効です。しかし、レーティングはその馬の、最近のレースで誰に勝ったか、レースの格(グレード)はどうか、どれくらいの差をつけたか、最高のパフォーマンスはどれくらいであったかをもっとも重視しています。そのため、仮に実力があっても、条件戦(新馬戦、未勝利戦、500万下条件など)を勝ち上がってきたばかりの馬はレーティングは、低めになりがちです。反対に、最近は全く不調でも、(そう遠くない)過去に高いグレードのレースで好走していれば、レーティングは実力よりも高くなりがちです。つまり、その馬の実力を必ずしも反映できていません。

また3、血統は未来を予測する際に有効な情報です。
特にその馬の適正は何にあるのか、芝とダートのレースとどちらが良いのか、距離はどのくらいが良いのか、などです。実際、昨年の菊花賞では、15番人気のフローテーションが長距離適正を発揮して、2着に入りました。これは、父が3200mの春の天皇賞を制したスペシャルウィークであり、母の父がライスシャワー等、数々の名長距離馬を出したリアルシャダイであったという血統的背景を抜きにして語ることはできません。
しかし、そうすると同じ父、同じ母から産まれる馬の強さは同じ程度になるはずですが、超名馬のディープインパクトと全く同じ血統構成の兄や弟がそれほど活躍できていないことからも分かるように、強さそのものは血統だけでは特定できません。

一方、走破タイムはその馬がどの条件(格)のレースでも、走破タイムが速い方が強いと判断できますし、直近のいくつかのレースの走破タイムは、実施にあるレースでのその馬のパフォーマンスを表しているため、最近のその馬の能力をダイレクトに反映していることが多いので、今後の予想をする上で非常に重要な情報であると言えます。

ところで、現在中央競馬での2000mのレコードタイム保持者はツジノワンダーです。
初めて聞く馬名だという方も多いのではないでしょうか。
走破タイムが実力を反映しているとすれば、日本の2000mではツジノワンダーが最も強い馬だということになりますが、ほとんどの方はそう思っていないのではないでしょうか。
では、これはどういうことなのでしょうか?
これについては、次回に説明していきます。