(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

うつ病という名の不条理

気象予報士の男性が試用期間中に過労で自殺したそうです。
何でも試用期間中に激務を課され、その挙句本採用は難しいと告げられたとのこと。
不況が故の企業の新規社員採用数の難しさ、それによって起こる人材不足を残業、非正規社員に回し、それで下っ端はますます疲弊するという、現代を象徴するような事件ですね。
何より、まだ25歳と若いのに死を選ばざるを得なかったということに、心が痛みますね。
 
自殺は厚生労働省発表の平成20年度の統計で死因の第7位。
ちなみにその前の年の平成19年は6位でした。
そして、ここが大事、というか小生はビックリしたのですが、20歳~44歳くらいまでの男性、15歳~34歳くらいまでの女性の死因のトップは、自殺。
つまり一番働き盛りで、世の中を支えている実働部隊の一番の死因は自殺だということです。
そして、自殺した人の8割(というのは少々大げさな気がしますが・・・)は、うつ病か、抑うつ症状を抱えていたということ。
と、いうことは、近年自殺数は毎年3万人を超えていますが、その8割がうつ病だとすると、年間2万4千人がうつ病抑うつ症状で死亡しているということです。
その上に、その大半は20歳~40歳までの働き盛り。
 
うつ病をはじめとする精神疾患は、まあ死なない病気だよね、という理解が一般的なのでしょうが、いやいや20歳から40歳の人の中では一番の死因なんですよということですね。
そういう認識を持っている人はほとんどいなさそうですが。。。
だったら、少子化対策もいいけど、それより働いている世代の保護を、つまりは社会の仕組みとしてのうつ病対策を考えた方が即効性があるのでは?という考えにたどり着きます。
 
国家予算が火の車なのは良く知っているつもりですが、年度末に意味があるのかないのかわからないような道路工事をするよりは、財源をこっちに回して、医師の数や心療内科の数を増やしたり、カウンセラーを増やすとかの方がよっぽど世のため人のためになると思います。
 
うつ病は、その病気自体のために自身が苦しいのはもちろんですが、世間の無理解による苦しみと、うつ病に対する社会制度未整備や不備による苦しみの三重苦になってしまっていると、常々感じさせられます。
だからそもそもうつ病っていうのがどういう病気で、自殺につながる可能性があって、実際に年間これだけ働き盛りが死んでいて、これは働き盛り世代の死因では一位なんだぞ、ということを社会的に啓蒙して欲しいと思います。
 
公共広告機構に投書でもしてみようかな。。。