「ワイン・エキスパートへの道」にも書きましたが、勉強を始めて、過去問を解いて初めて合格ラインを超えました。
週明けの月曜日が試験日なので、直前でその程度ではまだ厳しいと思ってはいますが、合否は別にして、3年前の状況を考えると、よくもまあここまで来たものだ、と思います。
小生がうつ病と診断された3年前はちょうど病気のために休職した直後でしたが、緊張の糸が切れたのか、最悪の時期を過ごしていました。
何も覚えられない、何も考えられない、何もやる気がしないー座っていることすら辛い・・・結局そうなると「寝る」という選択肢しかありません。
当時、病院で記憶力のテストをやりました。
１つは、関係のない単語を病院の先生が３つ言って、それを覚えていられるかというテストでした。
具体的には、先生が「犬」「梅」「鉛筆」と言い、その後1分くらい問診をして、そのあと、その単語を思い出すという方法でした。
当時は、
小生：「梅、と・・・ええと・・・」
先生：「動物ですよ」
小生：「動物・・・馬でしたっけ？（小生が競馬が好きなだけ）」
先生：「・・・犬ですよ」
といった具合で、結局３つのうち１つしか思い出せませんでした
（ちなみにそういうわけで覚えられなかったので、上記の梅、鉛筆はあくまでも説明のための例です。馬⇒× 犬⇒○ は印象的だったので辛うじて覚えています）。
もう一つは、先生の机の上に5種類ほどものを並べて、それを覚えるというテストでした。
並べられたのは、ボールペン、消しゴム、定規、鍵、シャープペンシル（これも例です）。
それを見て覚え、また1分後に回答です。
「消しゴム・・・定規・・・ええと・・・」
と言う感じで、結局5個中2個しか回答できませんでした。
だから、今までは「何も覚えられないのだから、××はやめておこう」と、知識を増やすことを最初からあきらめていました。
実際、先生に「英会話学校に通おうかと思っているのですが」と相談を持ちかけましたが、結局先生に「・・・今の状態ではやめておいた方がいいでしょう」と言われたこともありました。
それを思えば・・・です。
何だか色々なことにチャレンジできるようになった小生を発見して、しばし感慨にふけってしまいます。
もちろんまだ「何か調子悪いなあ」「ええっと・・・何するためにここに来たんだっけ？」などの症状はありますし、毎日13錠の薬を服用し続けています。
それでも、長く、山あり谷ありの上り坂でしたが、8合目あたりに到達したような気がします。
3年前の自分に、
「3年でここまで戻ったよ。うつ病は時間がかかるけど、治る病気だよ」
と言いたいです。
もっとも3年前の自分はそんなことは信じられない、いや下手をすると理解すらできないかもしれませんが。。。
今もうつ病で苦しんでいる方がたくさんいらっしゃると思います（小生もまだその1人）が、いつか、きっと治る。
それを信じて、生き続けて欲しいと願っています。
