昨日の天皇賞では多くの馬が4コーナーの不利によって、実力を出し切れないまま終わってしまいました。
同じコースを自由に18頭もの馬が走るので、レース中に不利はつきものです。
出走全馬がきちんと実力を出し切って終わるレースの方が珍しいのではないでしょうか。
馬券検討という意味では、レース中の不利を逆手にとって、高配当に結びつけることが期待値(オッズ×確率=回収可能額)を上げることが非常に重要です。
では両馬の実力はその程度なのかというと、大半の人が”No”と答えるでしょう。
両馬はそれぞれ前哨戦の阪神大賞典で1着、3着でした。
単純に考えれば、ジャミールと両馬の斤量差がそれぞれ阪神大賞典では+1kg, 同斤量だったのに対して、天皇賞では同斤量、-2kgと有利になるので、阪神大賞典が実力を反映したレースであったならば、両馬はジャミールには勝てたはずです。それどころか、この両馬の戦前の評価はメイショウドンタク、ナムラクレセントより上だったので、スムーズなレース運びができれば3着あたりまで来ていたかもしれません。
しかし、実際にはどのレースでも道中不利が生じているにも関わらず、その結果がオッズに反映されないケースも多々あります。
マイルCSでは、11番人気の評価を覆しての優勝。
もう少し最近の例では、2007年のジャパンカップ(以下JC)です。
小生は幸いにして上記のレースを的中させることができましたが、これはレースを注意深く見て、どの程度の不利だったのか、不利がなければどの程度走れたのかを把握していたから取れた馬券でした。
良く新聞の調教師のコメント等で「不利があった」というコメントを見ますが、後でリプレイを見ると別に大したことのないものや、不利がなくても大勢に影響はないだろうと考えられる場合もあります。
従って、新聞のコメント等から情報を得ることももちろん必要ですが、幸いJRAのHPで過去のレースのリプレイを見られるようになっているので、何より自分の目で前走くらいは見て、道中の有利、不利の状況を見ておくことをお勧めします。
それによって、意外な穴馬が見つかるかもしれません。