(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

トライアルレース

レッドディザイアがドバイで前哨戦のGⅡを勝ったようですね。
ドバイでは日本馬はこれまであまりいい成績を残せていなかっただけに、これは快挙です。
ドバイのメイダン競馬場オールウェザーコースという人工馬場で、アメリカのダートに近いですが、路盤を人工材料を使用して、より馬の脚に負担をかけず、また雨が降っても水はけが良いので泥沼にならない工夫がされている馬場をいいます。
世界各国とも競馬場のオールウェザー化の方向にあるので、ドバイ以外でもワールドチャンピオンは級のレースはオールウェザーコースで行われるようになるでしょう。

今の日本の”ダート(もともと土、泥の意)”ではなくて”サンド(砂)”です。
このような路盤で行われているレースは、世界広しと言えども、主要国では日本くらいでしょう。
そのような馬場でのチャンピオンは、オールウェザーが向いていない可能性もあるのでワールドチャンピオンになる馬に近いとは言えないでしょう。
日本も世界的な流れに乗り遅れないよう、まずどこか1つの競馬場のダートを、オールウェザー化して欲しいものです。

さて、本題ですが、今週から3歳G1戦線、いわゆるクラシック戦線のトライアルレースが始まります。
トライアルレースとは、そのレースで1~3着(1,2着のみのレースもあり)に入れば、本番のG1の優先出走権が与えられるというレースを指します。

明日は桜花賞トライアルチューリップ賞、あさっては皐月賞トライアルの弥生賞が行われます。
両レースともに今年の3歳クラシック路線で有力と目されている馬が多数出走していますので、これらのレースは来るべきG1戦線を占う意味で、必見のレースです。

しかし、ここで難しいのが有力馬は休み明けで出てくる馬がほとんどだということです。
さらに、賞金的に本番のG1への出走はほぼ確実であるがゆえに、たいていの場合、完全に仕上げることはしません。もちろん8割の仕上げでも、能力的に抜けているので勝ってしまうケースも多いことも事実です。
一方ここで3着以内に入らないと本番への出走がかなわないという馬は、必死に仕上げてくるでしょう。

従って、トライアルレースでは、実力馬と格下馬に能力差があっても、仕上げ具合に差があることにより、トライアルレースに限り、格下馬が実力馬を凌ぐ可能性があります。
また、3着に入りさえすれば本番のG1に出られるので、馬によっては勝ちに出ると言うよりは、3着以内を目標にするため、いつもより仕掛けを遅らせる場合もあります。

実力馬が無理をしないで、格下馬は3着狙いで抑え気味に走ると、レースはスローペースになりがちです。そうすると、先行粘りこみを図る馬が有利になります。
弥生賞チューリップ賞の過去の成績を見ても、逃げ馬~3番手付近でレースを運んだ馬が多く連対しているのが分かります。

明日も雨予報で、追い込みにくい馬場になりそうです。
そうすると、なおさら先行粘り型の馬が有利になります。
トライアルレースでは、先行してなおかつ容易にバテない馬に注目です。

ちなみに、このようなトライアルでは良く走るが、本番のG1ではサッパリだめという馬のことを、俗に”トライアルホース”と言います。