(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

横山典騎手落馬について

今年JRAリーディングをぶっちぎりで独走し、「ヨコテン」の愛称で親しまれている横山典弘騎手が第4回中山第6日(9月26日(日))に落馬負傷し、中心性頚髄損傷、頭蓋骨々折の重傷を負いました。
報道では命に別状はなく、意識もはっきりしているとのことですが、一方で頸椎損傷は首から下の部位に麻痺が残る可能性があり、今後の騎手生命にも影響を与えかねないとのこと。
 
小生自身も3年ほど前に体を壊し、仕事盛りに1年近い休職を強いられてしまったせいでしょうか。
どうしても他人事とは思えず、競馬ファンの一人として、いや一人の人間として、今最高に乗れている横山典騎手の負傷に大いに心を痛めています。
 
横山典騎手の魅力は、卓越したペース判断と、意外性ある騎乗ではないでしょうか。
セイウンスカイ古馬相手に後続馬を引きつけながら逃げ切った京都大賞典、一転後続馬を引き離した逃げを打ち、スペシャルウィーク以下を完封した菊花賞。また早めのスパートで、あのディープインパクトを最後まで苦しめたアドマイヤジャパンでの菊花賞など、長距離レースでの正確な時計感覚は日本一と言っても過言ではないでしょう。
また追い込み馬だったカンパニーを一転先行馬に脚質転換させ、昨年秋の天皇賞マイルCSとG1を連勝したのは記憶に新しいところです。
 
武豊騎手が「天才」ならば、横山典騎手は「勝負師」「策士」などと言えるのではないでしょうか。
時にはベテランらしい落ち着いた騎乗を見せたかと思えば、時には誰も想定していなかった逃げに出るなどの一か八かの勝負騎乗を見せるという、どこか人間臭いというか、強い意志が感じられる騎乗が印象的です。
 
この秋もブエナビスタサンテミリオンなど、トップクラスのお手馬での活躍が期待されていただけに、残念としか言いようがありません。
とにかく、1日も早い症状の回復を祈っております。
そして、できることならば、また「ヨコテン」にしかできない、人間味あふれる騎乗が見られることを、心より祈るのみです。