勝ったのはショウワモダン。
ダービー卿CT勝ち、また前走のメイSはオープン特別ながら59kgを背負っての勝利と、ここにきて急激に馬が力をつけていました。
メイSのレビュー: でも書きましたが、安田記念でも好勝負になり得るとは考えていました。
しかし、外を回っての横綱相撲で、これだけ強い勝ち方をするとまでは、考えていませんでした。
確かにメンバーも例年に比べると低調でしたが、勝ち時計も優秀で、一躍主役不在だったマイル路線のトップレベルの１頭に加わったと言って良いでしょう。
２着に古豪スーパーホーネット。
正直なところ、この馬はもう７歳ですし、終わった馬なのかなという印象を受けていました。
メンバーが低調だったということもあるでしょうが、古豪健在ぶりを見せつけました。
但しやや地味な血統のこの馬としては、種牡馬になること等を考えると、陣営は何が何でも１着が欲しかったことでしょう。
３着は内から良く伸びたスマイルジャック。昨年はこのレースで前が詰まって実力を出し切れないまま終わりましたが、今日は内をすくって、一旦この馬にやられたか、という競馬でした。
東京マイルはベストの条件だけに、このくらいは走れる馬ですが、曲質的に安定して成績を残せていないので、次走人気になった時に買えるかということになると、ちょっと考えてしまいます。
４着に２番人気トライアンフマーチ。今日実質的に一番強いレースをしたのはkの馬ではないでしょうか。
ハイペースで軒並み先行組は下位に沈んでいますが、この馬だけ掲示板に乗りました。
東京と言うことを考えてもう少し後ろから競馬をするのかな、と思いましたが、意外にも先行集団に取り付き、直線入り口でエーシンフォワードに並びかけるという積極的な競馬でした。
残念ながら４着に力尽きましたが、どちらかというと切れ味勝負には強いが底力はどうか？と思われていた馬だけに、今後につながる好走だったと思います。
５着に香港のサイトウィナー。来日後ザ石（ざせき）のアクシデントがあり、事実上追い切りなしでの出走ですが、中段から伸びて５着にまで入ってきました。
今日の敢闘賞はこの馬でしょう。
６着にファリダット。いつもの通り最後方近くからの競馬でした。ハイペースに乗じて、良く伸びて６着。
勝負に絡んだという感じではなかったですし、拾った感じの６着でした。
強い馬であるはずですが、いつも後方からの競馬で、どのレベルのレースでもちょっと足りない競馬が続いています。先行しろとまでは言いませんが、せめて中段付近からの競馬でも、実力は十分出せると思うのですが、いかがなものでしょうか。
７着に小生の本命キャプテントゥーレ。先行集団につけ、好位で直線を迎えるのは予定通りと言えば予定通りですしたが、今日はハイペースだったため、最後にお釣りがなくなってしまいました。今日は展開不向きで不運でした。しかし、ほぼ同位置を走っていたトライアンフマーチに先着されているように、仮に展開が向いてもちょっと足りなかったかな、という印象も受けました。
以下では８着のマルカフェニックスは伸びずバテずの８着。やはり1400mで良さを発揮する馬でしょう。
９着香港のフェローシップは大幅に馬体重減だったように本調子になかったようです。
１０着エーシンフォワードは今日の戦犯ですが、まあ結果論でしょう。展開が向けば、G1でも十分いい勝負ができる馬だと思います。
最後に一番人気のリーチザクラウンは１４着の惨敗。
多少展開も向かなかったのでしょうが、心配されたように引っかかっている印象もなかったのですが、直線で追い出されても全く反応しませんでした。気難しい馬ではありますが、ちょっと不可解な敗戦でした。
内でもまれる競馬が初めてだっただけに、周りに気を使って消耗してしまったのかもしれません。
あるいは体調不十分か、アクシデントか・・・ここは安藤勝騎手のコメントを待ちたいところです。
予想通りと言うべきか、波乱の決着になりました。
このメンバーで枠順を入れ替えてレースをさせると毎回勝ち馬が変わるのではないかという気もします。
