小生の本命、トウカイトリックが久々の重賞制覇でした。
道中はやや後方から、２週目の向こう正面で速くも藤田騎手の手が動き出しましたが、これはズブいこの馬のいつものこと。
直線を向いたところで、外のジャミールに押し込められ、進路を内に取りに行くロスがありましたが、そこは根性ある藤田騎手とトウカイトリック。１頭分あるかないかのスペースに突っ込んで行きました。
結果、馬群を縫って勝利。着差以上に強い競馬でした。
実績馬の仕上がりが今一つだったという面は否めませんが、この馬の良さが出た勝利でした。
本番では速い時計への対応が課題ですが、長距離馬の層が比較的薄くなっているので、チャンスはありそうです。
２着にジャミール。軽視していましたが、安藤勝騎手が道中はずっと最内で我慢させ、直線のみ外に出す競馬。
上がり馬の勢いで良く伸びてきましたが、２着まで。ステイゴールド×サドラーズウェルズと典型的な長距離血統でした。距離が伸びて良さが出た感じで、天皇賞に出走できるかどうかですが、出られればそこそこ走れそうです。
３着に一番人気のメイショウベルーガ。４コーナーでの手応えが悪く、だめかと思いますが、直線は馬群を縫ってよく伸びてきました。決して3000m級がいいとは思えませんが、馬は今が充実期の様で、それで距離も持ったのでしょう。
４着に久々のアサクサキングス。
プラス２８kgは減っていた馬体重が戻った部分と、やはり太めだった分が半々だと思います。
そのような状態の割には道中自分から動いて、４着に入ったのは、やはり底力でしょう。
６歳だけに、天皇賞に向けてさらに大幅に上積みがあるかどうかは分かりませんが、チャンスは十分にありそうです。
５着はホクトスルタン。時計的にはいいペースで走っていたと思いますが、荒れた馬場だけに、数字以上にきついラップを踏んでいたこと及びウッドローツェに絡まれて、本当にマイペースで走れていたわけではなかったことが影響したのではないでしょうか。
ここを叩いてさらに奥なるでしょうから、本番で軽視されて楽に逃げられるようなら穴として面白そうです。
逃げ争いそすると思われたドリームフライトは控えて６着。国分（恭）騎手はさすがに武豊騎手と逃げ争いはできなかったのでしょうか。それでも。４コーナーでいい脚で追い上げ、見せ場を作りました。
別定戦でこれだけ走れたように、６歳ながらまだ力をつけているようです。
その他ではイコピコが９着。プラス体重でしたが、昨年暮れに減った馬体を戻したもので、太くはなかったと思います。むしろ、馬体回復のために調教量を減らしたことが影響したのではないでしょうか。
しっかり仕上がればこんなに負ける馬ではありません。
今年のステイヤー戦線は傑出した馬がおらず、混戦です。
