(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

宝塚記念的中!&レビュー

前日にかなり速い時計での決着が目立っていたので時計勝負になるだろうとは思っていましたが、大レコード決着。そして勝ったのはブエナビスタではなく、強い4歳世代でもなく、6歳馬、6番人気のアーネストリーでした。
 
ラップを見てみましょう。
前半の3Fが33秒6。
これは1400m戦あたりのラップタイムで、2200mのレースとしてはかなりのハイラップです。
その後ややペースが落ちましたが、それでも1000m通過は58秒7と速めのタイムでした。
普通このペースを追いかけた馬は潰れてしまうところです。
実際に逃げたナムラクレセントは潰れて14着になりました。
 
アーネストリーはこれを2番手で追走していたので、速いラップの続いた前半3F付近はナムラクレセントと並走しており、潰れておかしくないペースで追走していたはずですが、4コーナーから直線の入り口で後続にスッと1馬身以上の差をつけ、馬場の良い馬場中央に持ち出し、上がり3Fも35秒1でまとめ、2分10秒1という大レコードタイムで押し切ってしまいました。
結果的に他の馬では潰れてしまうラップを刻んだことが、この馬の容易にバテないスピード持続力を最大限に引き出したと言えるでしょう。
「強い」という言葉でしか、勝因を表わせません。
アーネストリーの底力と、調教時からつきっきりで育てた佐藤哲騎手の見事な勝利でした。
 
2着に1番人気、小生の本命ブエナビスタ
中段やや後方からの競馬でしたが、このペースとこの馬の瞬発力を考えると好位置での追走だったと思います。ただ道中一度も内に入れられず、4コーナーでもかなり外を回ったのはやや誤算だったかもしれません。
そこで理想的なコース取りができたアーネストリーとかなり差が開いてしまいました。
直線の長いコースならともかく、直線の短い阪神内回りコースでは大きな差になりました。
そうは言っても、ブエナビスタ自身外を回されながら、2分10秒3、上がり3F34秒5で走っているわけで、それで勝てないなら仕方がないとも言えます。
内をすくったエイシンフラッシュや外を回ったルーラーシップにしっかり先着したように、4歳世代には負けなかったように、この馬も十分に高いパフォーマンスを見せました。
今回は相手とコースに泣かされたというところでしょう。
 
3着に内をすくったエイシンフラッシュ
内枠を活かしてずっと内沿いをキープして、直線入り口でもアーネストリーの抜けたところをうまく突いて残り300m付近で2番手に上がりました。
しかし、そこからアーネストリーとの差はなかなか詰まらず、最後はブエナビスタにも差されて3着に。
安藤勝騎手はおそらく思い描いていた最高の騎乗ができたのではないでしょうか。
それで3着となったのは、残念ながら上位馬との今の力の差でしょう。
 
4着にJC馬ローズキングダム
高速馬場を意識してか、いつもより前目での追走でした。
道中もスムーズで、そのまま直線へ。
しかし内からエイシンに抜けられ、外からはブエナに差されての4着。
切れ味を活かしたい馬なので、直前の雨がマイナスに作用したのでしょうが、本質的にもう少しためて、長い直線のコースで瞬発力を活かすタイプなのでしょう。
この馬の今の力は出し切れたと思います。
 
5着に2番人気、金鯱賞優勝のルーラーシップ
出遅れて後方から。
このハイペースだったので、悪くはなかったと思います。
ただ道中内に入れず、4コーナーでは7頭分くらい外を回されました。
これはさすがに大きなロスだったのではないかと思います。
横山典騎手のコメントでは「前走の反動があったのかな」とのことでしたが、それよりコースロスの要素が大きかったように思います。
但し、さらに外から来たブエナビスタにもあっさり交わされ、4着馬に3馬身半離されたように、少なくとも今回の出来では勝ち負けするほどの力はなかったということも言えるでしょう。
 
6着に目黒記念2着の上がり馬ハートビートソング。
さすがに上位陣には離されましたが、それでもこのいついペースを3番手で追走して勝ち馬と1秒差なら、初GⅠとしては上々と言えるでしょう。
まだ成長の余地がありそうなので、秋が楽しみな1頭です。
 
7着にダノンヨーヨー。マイルでも掛かり気味に行くような馬なのでここではとても出番がないだろうと思っていましたが、ハイペースになり、マイル戦の流れに近かったことが幸いしたのか、7着に健闘しました。
本質的にはやはりマイラーだと思いますが、今後の選択肢が増えるような内容だったと思います。
 
8着に目黒記念4着、16番人気のトレイルブレイザー
目黒記念でハートビートソングと差がない競馬をしていたので、ビリ人気はないんじゃないかと思っていましたが、その通り8着に入りました。この馬も4歳。
今年の4歳世代は本当に層が厚いとつくづく思わされます。
 
しかし休み明けで、調整過程も順調ではなかったことを考えれば、好走の部類だと思います。
秋は得意の東京でのGⅠが続くので、順調に使えればいいところがありそうです。
 
出遅れましたがこれはまあいつものこと。
いい時は4コーナー付近から馬なりで上がって行ける馬なのですが、上がれず、直線入り口で最後方。
バテた馬を交わしただけでした。
調教の動きと馬体が良かったので期待していましたが、この結果。
レース後引退が表明されたように、さすがに古豪も歳には勝てなかったようです。
良い瞬発力と総武根性があっていい馬だったので、ステイゴールドの後継としていい子を出して欲しいものです。
 
以下はビートブラックが11着。距離不足ですし、このメンバーではこれで精一杯でしょう。
12着はシンゲン。長期休養明けでこの厳しいレースでは出番がありませんでした。
13着にトゥザグローリー。福永騎手が「状態が本当ではない」とのコメント。
それなら最初から出ないで欲しいというのがファン心理です。
15着フォゲッタブルはゲートで突進し、終了。
16着アサクサキングスは長期休養明けなので仕方がないという感じでしょう。
 
ペースが速くなったことで強い馬が強いレースをした、という印象です。
そういう意味では見応えのあるレースだったと思います。