この週末、競馬界では色々な動きがありました。
しかし、何と言っても1番の話題はドバイワールドカップでの日本馬のワンツーフィニッシュでしょう。
これまで日本馬は海外のレースに果敢に挑戦し、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタの凱旋門賞2着、トゥザヴィクトリーによるドバイWC2着、ステイゴールド、ハーツクライによるドバイシーマクラシック優勝、タイキシャトルによるジャック・ル・マロワ賞優勝、シーザリオによるアメリカンオークス優勝、デルタブルースによるオーストラリアのメルボルンC優勝、エイシンプレストン、アグネスデジタルなどの香港でのG1勝ちなどなど、輝かしい活躍をして来ました。
しかし、どれも素晴らしい成績ながら、”世界一”と呼べるレベルには達していなかったように思います。
間違いなく日本馬が”世界一”の称号を手にしたのです。
これは本当、に素晴らしい。
馬、騎手、厩舎関係者全てが素晴らしいパフォーマンスをした結晶でしょう。
逃げて2着に粘ったトランセンドも堂々の2着。
世界一を争う面々に対して、勝負師藤田騎手が渾身の逃げ。
スローペースに恵まれたこともありますが、それでも最後までヴィクトワールピサの以外には交わされなかったのは、相手を考えると相当なパフォーマンスです。
最も期待を集めていたブエナビスタはペースが合わず、直線も前が詰まり加減で残念ながら凡走してしまいましたが、仕方ありません。今回は展開が向きませんでした。
日本で巻き返してくれるでしょう。
東北関東大震災もあり、毎日暗いニュースが続く今の日本を勇気づける素晴らしいレースでした。
心から拍手を送りたいと思います。
日本馬は世界一であることを証明しました。
この逆境で、戦後の焼け野原から復興したように、日本人も強くなると思います。
そんな日本を牽引して、日本は世界に伍して全くひけを取らないでやれるよ、ということを気付かせてくれた、2頭の活躍でした。