５番人気のグランプリボスが勝ちました。
サクラバクシンオー産駒であることと、１６００ｍのデイリー杯を惨敗していたので京王杯２歳Ｓの勝ち馬にもかかわらず５番人気止まりでした。
しかしそんなことはお構いなし。４コーナーでアドマイヤサガスを挟んだところでは自分も挟まって不利を受けていましたし、外をサダムパテックに塞がれて直線もなかなか追い出せませんでした。
しかし残り２００ｍ付近で追い出されると一気の伸び。
先に抜けたりベルタスらを悠々交わしてゴールイン。
不利があっただけに着差以上の価値がある勝利だと思います。
体型的にスプリンターに近いマイラーであることは確かですが、現時点では完成度が高いのでマイルは十分守備範囲でした。
来年の目標はＮＨＫマイルＣですが、追って味がある馬なので十分好勝負できると思います。
２着はうまく内をすくったリアルインパクト。
内枠を利して道中はずっと内側のりベルタスの直後を追走。
直線もりベルタスを追うように良く伸びてきましたが、２着まで。
内をうまくすくった感じなので、勝ち馬との実力差は着差以上にあると思います。
また父ディープインパクトとは言え母ｔが短距離血統なので今後距離延長に対応できるかどうかは難しいところです。
鞍上のべり＾－騎手は初来日も落ち着いた好騎乗でした。
さすがはアイルランド２位の騎手です。
今後も期待して良さそうです。
３着はりベルタス。中１週のややきついローテーションでしたが、状態は良さそうに見えました。
正攻法の競馬でしたが、３着まで。
現時点では勝ち馬との実力差がありそうです。
しかし、この馬は父ディープインパクトに母はＪＣにも参戦し、フランスでＧ１を勝った良血馬。
兄弟にもローエングリンなどの活躍馬がいます。
クラシックという意味では、血統的に上位２頭以上にこの馬の方が期待できそうです。
１番人気のサダムパテックは４着。いつものことですが、出遅れました。そして押し上げて行く際にかなり行きたがっていました。この道中のロスが最後の直線の伸びを欠いた要因でしょう。
一旦は勝ち切るかという勢いでしたが、坂で止まってしまいました。
一応の実力は見せましたが、断然の一番人気には応えられませんでした。
しかし、１番人気を背負っていたこともあり、やや強引な競馬でもあったので、これが能力通りではないことは明らかです。
この１戦で評価を下げるのは早計でしょう。
５着にリフトザウィングス。
後方からの競馬になりました。
さすがに厳しい位置取りなのではないかと思われましたが、直線良く伸びて５着に来ました。
が、やはりマイルはやや距離が短いのではないかと思います。
最低でも１８００ｍは欲しい馬でしょう。
従って、クラシックに向けては有望な１頭だと思います。
６着にマイネルラクリマ。内を追走しましたが、離された６着。
現時点の能力ではこれが精一杯のような気がします。
その他ではアドマイヤサガスが不利を受けて１１着惨敗。
決定的な不利で、勝ち馬が降着になってもおかしくない程度の不利でした。
今日の内容は度外視でしょう。
その他ではエーシンブランも直線で不利がありました。
まともならもう少し走れたはずです。
次走人気が落ちるようなら狙い目で小。
函館２歳Ｓ勝ちのマジカルポケットは全く見せ場なく１５着。
血統的にこれで終わる馬とは思えませんが、復調には結構時間を要するかもしれません。
グランプリボスの強さが目立った１戦でした。
また４コーナーから直線にかけてごちゃついて何頭が不利を受けていたように、必ずしも実力差が着順に反映されなかったという一面もありました。
従って、このレースでどの馬が不利を受けて凡走してしまったのかは見極める必要がありそうです。
