「ママのパパはしんじゃったの?」
息子のユウトがある日突然妻に問いかけた。
だが、「しんじゃった」のは、3年前、50代ながら、子宮頚がんで亡くなった小生の母親である。
ユウトから見れば「パパのママ」である。
ユウト的にはおじいちゃんかおばあちゃんの誰かが一人欠けているという認識があって、そのように聞いたようだ。
妻は「ママのパパはじいじ(ユウトは祖父をそう呼んでいます)だから、生きてるよ」と説明したようだが、ユウトは自分の記憶に自信があるのか、簡単には納得しなかった。
そこで「じゃあ、じいじに電話してみようか?」ということで、じいじに電話してみた。
それで、途中でユウトに電話を渡した。
ユウトはじいじの話に「・・・うん。」「・・・うん。」と、聞く一方。
たまに「きょう、きゅうしょく、ぜんぶたべたよ。」とかいう程度である。
ともかく、じいじの生存確認はできた。
最後にユウトに確認してみた。
「ほら、じいじはちゃんと生きてたでしょ?」と。
ところが、これに対してユウトは、
「しんでた、」
との回答。。。 。 。 。 。 。 。
ちなみにこの話を後日じいじに報告したら、かなり落ち込んでしまったそうな。。。