今年は馬場が例年よりも良好な状態で最終週を迎えたこともあり、このレースとしては順当に１，２番人気での決着となりました。
勝ったのはブラウンワイルド。
道中は中団で脚を貯め、４コーナーで外に持ち出す競馬でした。
このあたりスムーズに運べたのはフェニックス賞で控える競馬をしたことが実を結んだ感じです。
４コーナーでは前とかなり差がありましたが、一完歩ごとに差を詰め、計ったように差し切ったところでゴールイン。
この競馬ができれば距離はマイルくらいまで持ちそうです。
ハナ差惜敗はシゲルキョクチョウ。
好スタートからハナを奪い、４コーナーでは後方を突き離しにかかって完全に勝ちパターンの競馬でしたが、さすがに前半から飛ばしていたためか、ゴール直前で脚が上がってしまいました。
このあたりは周りの馬も速かっただけに、仕方ない結果とも言えますし、今まで逃げる競馬しかしていなかったツケが回ってきたとも言えます。
しかし、何はともあれこの馬を追いかけた他の先行馬がほとんど着外になっているように、勝ちに等しい強い競馬だったことも事実です。
距離延長は何とも言えませんが、血統的にはもう少し長い距離も行けるハズ・・・です。
３着にスギノエンデバー。勝ち馬よりも１頭分前を走る感じで、４コーナーではブラウンワイルドとは違い、内を突いてきました。
この馬も非常にいい脚を使って直線良く伸びましたが、前２頭と比べると、不利と言うほどのものではないですが、馬群を捌いた分抜け出すまでに若干手間取りました。
その差の３着で、内容的には上位２頭とほぼ同じくらいの実力がありそうです。
サクラバクシンオー産駒ですが、マイルくらいまでならこなせるのではないかと思います。
４着にトキノゲンジ。前２走と同様、やはりまた出遅れました。それでも直線の脚には見るべきところがありました。上位３頭とはちょっと差が開いたように実力は上位３頭に譲ると思いますが、長くいい脚を使っていて、多少の距離延長にも対応できそうです。
５着に小生の本命テイエムターゲット。今日も決していいスタートではなかったこともあるのでしょうが、田嶋騎手はあまり行く気を見せず、控える競馬をしました。初めての馬込みなので馬はやや戸惑っているような感じがあり、やや掛かり気味の追走でした。
直線入り口も多少ごちゃついたこともあり、多少追い出しのタイミングが遅れましたが、ほぼ同じような競馬をしたスギノエンデバーに突き離されているので、少なくとも今日のところは総合的に力負けと言えそうです。
個人的には、やはり逃げて勝負をして欲しかったですが、まあ仕方ありません。
他の人気どころではドレッドノートが１５着。２着馬をまともに追いかける形でしたが、結果スピードの持続力で負けてしまったようです。但し直線で他の馬に挟まれて着順を落としてしまった部分もあるので、次走でいきなりの巻き返しがあってもおかしくありません。
ジンクアッシュは屈辱のしんがり負け（と言ってもドレッドノートとハナ＋ハナ差）。中段やや後方を追走していましたが、馬群をうまく捌けず、挟まれて下がってしまいました。今日はこの不利が大きく、仕方ない敗戦だと思います。とは言え脚があれば抜けられたはずなので、上位勢と力の差が多少あったことも事実でしょう。
上位３頭は力を見せましたが、一方で直線ごちゃついたので、力を出し切れずに終わった馬も何頭かいたように思います。
ちなみに勝ちタイムは１レースの２歳未勝利より０．１秒速いだけでした。
後半のレースの方が馬場が荒れて時計がかかるのでタイムを鵜呑みにはできませんが、それほどレベルが高いレースではなかった可能性があることは頭の片隅に置いた方が良さそうです。
