(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【競馬理論】脚質による長所・短所ー先行馬

さてさて、またまた当たったところで能書きです。
前回はこの秋のG1で2勝、2着1回の逃げ馬についてでした。
今回は「先行馬」です。

先行馬といっても逃げに近い先行タイプの馬から差しに近い先行馬まで、幅があります。
前者は逃げ馬が他にいなければ行かせるが、他にどうしても逃げたい馬がいれば控えるというタイプで、現役馬ではフェブラリーSを勝ったサクセスブロッケンスプリンターズSを勝ったローレルゲレイロ
同じく2着したビービーガルダンなとが挙げられます。

後者は中段よりは前にいるものの、他の馬を先に行かせて競馬をするタイプです。
現役馬ではダービー勝ちのロジユニヴァース天皇賞秋2着のスクリーンヒーロー、過去の活躍馬ではシンボリルドルフメジロマックイーントウカイテイオービワハヤヒデメイショウサムソンなど、多数の馬が上げられます。

前者の長所、短所は逃げ馬とほぼ同じで、自分でペースを作れる、脚を余す可能性が低い、コースロスが少ないことが長所で、他馬の目標になりやすい、空気抵抗を受けやすい等が短所となります。
このようなタイプの馬は、もともと逃げ馬だった馬が精神的に成長し、2番手以降からでも競馬ができるようになるという場合が多いです。

後者は、18頭立てのレースでは4番手~7番手あたりを追走している馬です。
先程挙げたように歴史的名馬が多いことからも分かるように、このタイプの馬が最も理想的に競馬を進められる可能性が高いと考えられています。

具体的に長所を挙げていくと、以下の通りとなります。
・逃げ馬を射程圏に捉えながらレースを進められ、ペースが遅くても、脚を余す可能性は少ない
・それでいて、逃げ馬の後についているため、空気抵抗を直接受けずに済む
・前後の状況を見て、仕掛けたいときに仕掛けられる。
・先行集団にいるので、基本的に他馬が邪魔になることが少ない。
・ペースが速い場合でも無理に追走せず、差しに近い競馬をして、自分のペースを守れる。
・逃げ馬やそれに近い先行馬の馬群を壁にすることによって、折り合い(騎手とのコミュニケーション)をつけることができる
まだまだ長所はあると思いますが、思いつく限り上記の通りです。

逆に、短所はあまりありません。敢えて言えば
・逃げ馬やそれに近い馬がバテて下がってきた場合に不利を受ける可能性が多少ある。
・超スローペースになった場合に逃げ馬にそのまま残られる可能性がある。
・超ハイペースになった場合にも早めにバテて、スタミナの温存している後続馬に差し切られる可能性がある
などです。

但し、これはあくまでもその馬自身が強いこと、特にスタミナ・底力があることが条件です。
また、毎回出遅れるような馬や、スタート後のダッシュが遅い馬などは、当然先行したくてもできません。気性が激しい馬は逃げ馬を交わそうとして前に行きたがり、反対に怖がりで馬群に入れない馬なども、この脚質を選ぶことはできません。

従って、先行馬は最も有利な脚質だと言われてはいますが、そのレースの出走する馬で、心身ともに上位の力を持っていることが前提です。
そうすると他の馬より実力が劣っているにもかかわらず、フロックで勝つ可能性は低いと思われます。
フロックで勝つとすれば、力のある馬が追い込み馬に偏っていて、実力馬が後方で牽制しあっているうちに、早めの抜け出しで勝ちきるケースがあるくらいでしょうか。

これが良くも悪くも先行馬が王道と言われるゆえんで、逃げ馬を交わし、後続の馬に追いつかれない底力がある馬なら最も勝ちやすい脚質ですが、力の劣る馬が普通に先行しても、実力どおりに負ける可能性が高いとも言えます。

結論としては、「先行」という脚質は良くも悪くも、馬の実力がレースの結果に一番反映されやすいと言えます。
従って、有力馬が先行馬なら実力どおり好走する可能性が高いと言えます。
一方、先行馬が有利だからといって力の劣る馬を軸に据えるのは得策ではないと言えます。