(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【サッカー日本代表】ベルギー戦感想・選手採点

アウェーの中、最後は3-2となりましたが素晴らしい勝利でした。
 
相手が中4日、日本の方は中2日と厳しい試合間隔でしたが、オランダ戦からGK西川→川島、DF今野→森繁、長友→酒井(高)、内田→酒井(宏)、MF岡崎→香川、FW大迫→柿谷と先発を6人入れ替えて臨みました。
コンフェデ杯、W杯のアジア予選でもそうでしたが、試合間隔が短くなると運動量が減って、日本の持ち味である前線からのプレス、攻撃時の3人目の動き出しが減って苦戦する傾向が多く、そう行った中でもザッケローニ監督は先発メンバーを固定化してあまり変えなかったのですが、今回大幅に変えてきたのは日本らしさ、日本の戦術を活かす上でも良い判断だったのではないでしょうか。
もちろんフレンドリーマッチだから、ということはあると思うのですが、日本代表もいい選手が多く出てきて層が厚くなってきているので、ザッケローニ監督には今後もコンディションの良い選手を積極的に起用する方針を期待したいものです。
 
試合展開は前半15分に日本の右サイドをベルギーFWルカクにスピードで破られ、GK川島が飛び出したところを中央に折り返され、ミララに決められて早々に失点。
アウェーでミスからの失点で、嫌なムードでのスタートでした。
ここからベルギーは引き気味に構えてきて、スペースがなくなり厳しい展開。
ただベルギーもエリア内はしっかり守っていたものの、ボランチ長谷部、山口あたりは比較的自由にボールを持てたので、もっとミドルシュートを狙って良いのでは、という場面も見られました。
そうした中で、前半のうちに酒井(宏)の正確なクロスから柿谷のヘディングで1点返したのは非常に大きかったと思います。
 
後半に入ってオランダ戦同様、ボランチ山口に代えて遠藤、MF清武に代えて岡崎と2人を交代。
今日もこの交代が効果的でした。
 
後半8分、その変わった遠藤から出たボールをエリア外ながら本田がゴール正面で受け、右足を振りぬいてシュートし、GKの右側にゴール。
本田はこれまで右足はあまり使えない印象があったので相手も左側はしっかり切ってきたのでしょうが、右足で決め切ったのは今後相手のマークも難しくなるので、そういった意味でも大きかったのではないかと思います。
 
そしてその10分後、長谷部のパスを柿谷がエリア内でワンタッチで岡崎に流し、ダイレクトでゴール右端に流し込みゴール。代わって入った岡崎がワンチャンスを決めて、後々の展開を考えると大きなゴールでした。
 
2点差がついてベルギーもかさにかかって攻めてきて、後半35分にコーナーキックから相手ヘディングで失点。
相手の高さ云々以前に誰も競り合わず決められてしまった印象。コンフェデでも見られたシーンですが、CKの際のマークがはっきりせず、ルーズになってしまうという課題が解消されていないように思いました。
 
その後は何とか守り切って3-2で勝利でした。
 
オランダ戦に比べて、アウェーだったこともあり、チャンスそのものは決して多くなかったと思いますが、ワンチャンスをそれぞれしっかり決め切った印象でした。
攻撃もオランダ戦同様、中央を細かいつなぎで崩すことにこだわるのではなく、局面によってサイドに開く、裏を狙うとバリエーションを持った攻撃を見せたのは良かったのではないでしょうか。
特に今日はベルギーが中央をしっかり固めていたので、サイドからの攻撃が効果的でした。
実際に1点目はサイドの崩しからでした。
ここのところ不発だった柿谷も1ゴール1アシストの活躍で、代表のワントップ争いは激しさを増した印象です。
ただ、柿谷は良い動きだしをしているシーンが随所に見られたのに後方からのパスが出なかったり、出てもタイミングが遅れたりするシーンが目立ったので、ボランチ陣がもっと柿谷を見ていればチャンスになったのではないかというシーンもいくつかありました。
裏を狙うのは一発狙い的な要素もあるというか、ある意味相手にボールを渡すリスクも伴うので、ポゼッションサッカーを目指す日本としてはやりにくい部分もあるのかなとは思いますが。
 
オランダ戦、ベルギー戦ともに、戦前ザッケローニ監督が戦い方を変えずにポゼッションサッカーを目指す、というのは2戦ともボロ負けの危険があるなと思っていたのですが、そのサッカーを貫いて1勝1分けとできたのは大きな成果だったと思います。
ザッケローニ監督の方法論、方向性が誤っていないことが証明されたわけで、監督解任論もこれで鎮静化するのではないでしょうか。
もちろんまだW杯まで時間があるので、楽観はできませんが、このままの勢いで行って欲しいものです。
 
以下、各選手の採点です。
 
川島永嗣  4.5 1点目は明らかなミス。フィードも不安定。好セーブもあったが、全体としては不安定な出来。
森重真人 6.0 若干対応にばたつく場面はあったが、全体としては大きなミスはなく、及第点の出来。ルカクへの対応も悪くなかった。
吉田麻也 5.5 1点目の失点の対応はもう少し何とかならなかったか。その他にも前半は不用意に飛び出す場面もあった。後半は落ち着いた対応。
酒井宏樹 7.5 1点目を演出した早く正確なクロスは彼の持ち味ながら、見事。守備面でもフィジカルの高い相手にしっかり対応できていたし、ミスも少なかった。最後まで運動量も落ちず、今日の勝利の立役者の1人。
酒井高徳 5.5 1失点目の対応はもう少し競れなかっただろうか。その他の対応は悪くなく、最近の試合の中では悪くなかったが。
長谷部誠 6.5 3点目の起点ともなり、攻守に運動量を発揮した。前半もっと積極的にミドルシュートを狙って良いのではないかという場面も見られたが、全体として良いパフォーマンスだったのではないか。
山口螢 6.0 攻守にバランスを取ってしっかりとプレーしたが、前半もっと積極的にミドルシュートを狙って良いのではないかという場面もあったように思う。
遠藤保仁 7.0 2点目の本田のゴールをアシストするパス。長短のパスを織り交ぜ、主に攻撃面で存在感を発揮した。勝ち越した場面でのボールキープもしっかり。
本田圭佑 7.5 2点目の右足でのゴールは見事。これまで左足でしかプレーできない印象が強かったので、大きいゴール。その他フィールドを広く使って動き、存在感を発揮した。
香川真司 7.0 前半にゴール前で抜け出してポストを叩く惜しいシーン。今日は守備でもうまくボールを奪取するシーンもいくつかあり、守備面で貢献。確実に調子が戻ってきた。
清武弘嗣 5.5 大きなミスはなかったが、特段存在感を発揮できなかった印象。
岡崎慎司 6.5 後半からの出場だったが、ワンチャンスを決めた3点目は見事。中2日でもありさすがにいつもほどの運動量はなかったが、攻守に貢献。
柿谷曜一朗 7.5 うまくマークを外して決めた1点目、3点目のアシストと活躍。前線でのキープ、ポストという意味でもう少しやれればさらに良かったが。ただ、柿谷の動き出しを回りがもっと見てくれれば、もっとやれるという面もあり。
大迫勇也 6.5 今日は後半途中から。今日はチャンスが少なく、さほど目立った活躍はなかったが、主に守備面で貢献。
細貝萌今野泰幸 出場時間が短いため採点なし。