結局、スローの前残りでした。
超スローペースになりそうなこととサンライズベガが逃げるのではないかという読みをしておきながら、結局タッチミーノットを買ってしまった自分が情けないです。。。
さて、余事はともかく勝ったのはナリタクリスタル。
好スタートからハナを奪おうかという勢いで行きましたが、結局サンライズベガに譲って2番手から。
先頭に立つとモノ見をすることもある馬なので、他馬が行ってくれたのは好都合だったと思います。
ちなみに「モノ見」（物見をする）とは馬がキョロキョロ周りを見回してレースに集中できず、他馬を待ってしまう癖を言います。
競馬用語集に詳細を記載しましたので、宜しければご参照ください。。
とはいえ常に逃げ馬を射程圏に捉えつつ、直線へ。
サンライズベガがかなり粘りましたが、先頭に立つとモノ見をしてしまう馬なので、却って好都合だったようです。
最後の最後に捉えて、新潟記念連覇。
一見展開が向いたようですが、スタートから前に行き、「誰も行かないなら逃げるぞ」というポーズを見せたこと、サンライズベガを射程圏に捉えつつ、突くわけでおなく絶好のペースに持ち込んだこと、直線でもすぐに追い出さず、サンライズベガが馬場の良い外目に出すのを甘受し、ナリタクリスタルも外目に出せるように仕向けたこと、モノ見をする馬なので最後の最後で交わしたことなど、武豊騎手の好騎乗によるところが大きかったように思います。
もちろん、57.5kgを背負って勝ち切った馬も立派でした。
天皇賞秋ではさすがに相手が強いでしょうが、相手なりに走る馬なので、展開が向けばあっと言わせる可能性も残しています。
2着に逃げたサンライズベガ。
そこそこダッシュ力があり、また切れる脚が使えない馬なので多分逃げるのではないかと見ていましたが、やはり逃げに出ました。
直線に入ると、北村騎手は2度ほど後ろを振り返っていましたが、これは後続馬との距離を見るというより、馬場の良い外に出しても斜行にならないかどうかを確認していたのだと思います。
結局馬場の良い馬場中央付近を通り、粘りに粘りましたが、最後はクビ差交わされてゴール。
この馬の精一杯のレースはできたのではないでしょうか。
クビ差とはいえ、相手は追い出しを待っていたこととハンデ差1.5kgを考慮すると完敗だと思います。
しかし、「やられた！」と思われた方は多かったと思います。
はい。小生もその一人です。。。
3着にセイクリッドバレー。
中段やや後方から、馬場の内目でレースを進めました。
直線では内を通って良く追い上げているのですが、前2頭には届かず3着。
展開が向かなかったというか、そういう競馬しかできないこの馬の弱点が出たというか・・・
いつも通りの惜敗でした。
57kgとハンデを背負っての好走なので、実録の一端は見せられたのではないでしょうか。
4着に1番人気、小生の本命タッチミーノット。
いつもよりやや早めの5番手付近の追走でした。
折り合いはしっかり付いて、道中はスムーズだったと思います。
前走とは違い、直線仕掛けられるとすぐに反応し、追い込み勢では際立つ脚色で来ていたと思います。
しかし、最後1ハロンで脚が上がった感じで、内からセイクリッドバレーにすくわれ、外からプティプリンセスの追撃を何とか交わしたところがゴールでした。
タッチミーノットは春にも同条件の新潟大賞典で1番人気に推されながら凡走していて、三浦騎手も「新潟は合わないのかな」と言っていましたが、平坦コースで長くいい脚を使うタイプではないのかもしれません。
直線が長いにしても、単に切れ味だけではなく、坂があることでスタミナも問われる東京や阪神外回りコースのようなコースが合っていそうです。
前の馬と馬体を併せるところまで行けば面白かったのかもしれませんが・・・
5着に格上挑戦のプティプリンセス。
さすがにここでは厳しいのでは？と思いましたが、スローの切れ味勝負で60kgの軽量を利して接戦しました。
それなりに力を見せており、ローカルや牝馬限定のハンデ重賞なら上位食い込みもありそうです。
6着に3番手から競馬を進めたオペラブラーボ。
自然な感じで行けていたので、無理な先行ではなくいいペースで行っていたと思います。
最後は瞬発力の差で負けてしまった感じです。
展開さえ向けば重賞レベルでもどこかで一発穴をあけてもおかしくに実力はあると思います。
2番人気に推されたエオリアンハーブは8着。
ゲートで出遅れて後方2番手からの競馬でしたが、さすがに重賞でロスの多い競馬では足りなかったということなのではないかと思います。
また夏場の中1週のローテーションもややきつかったのではないでしょうか。
4番人気ヤマニンキングリーは10着に惨敗。
道中もずっといい感じで行けていたと思いますが、いざ直線に向くと他馬において行かれる一方でした。
田中勝騎手によると「全然反応しなかった。小回りの方がいいのかも。」とのコメントでした。
確かに戦績を見ると小回りコースで結果を残していますね。。。
それにしてもブエナビスタに実質的に先着した数少ない日本馬なのに、寂しい限りです。
往年の力を期待するのは酷なのかもしれません。
俗に言う行った行ったの競馬でした。
おめでとうございます！
・・・今週末はmassanさんの予想に乗ろうかな。。。
