5着まで解説したので、今日は6着以降を見て行きます。
6着にマイネルキッツ。
去年と同じく早目の位置取り。
先頭に立つ馬が目まぐるしく変わりましたが、ナムラクレセントが先頭に立ったのを追いかける形で、直線入り口では2番手に。
しかし最終的には後ろから差され6着。
去年、一昨年と比べると一叩き足りない感じだったこと、やや緩い馬場だったこと、あとはやはり年齢の影響でしょうか。この馬のレースは出来ていたと思います。
7着にビートブラック。
菊花賞3着馬ということで穴馬として期待されました。
内の2番手で絶好の位置での追走でしたが、先頭が目まぐるしく変わるうちに中位に下がってしまいました。
勝ったヒルノダムールはこのあたりで内からうまくポジションを上げていました。
切れる馬ではないので、同じように動いていればもう少し前に来れたかもしれません。
が、このあたりが実力かな、というのも本音です。
8着人気馬の一角にペルーサ。
思ったよりも先行しました。またいつものこととはいえ、やや引っ掛かり気味の追走でした。
2500mくらいまでならこれで辛抱が効くのでしょうが、やはり3200mはちょっと長かったこと、また馬場がやや緩かったことが敗因ではないでしょうか。
9着にフランスから来たジェントゥー。
後方追走はこの馬のスタイルながら、直線もちょっと伸びただけ。
やはり馬場が少々緩いとはいえ、フランスの柔らかい馬場での実績はそのまま日本で通用するわけではなかったようです。
10着にオウケンブルースリ。
最近の中では走った方でしょう。
この馬も良馬場の方が良かったでしょう。
2番人気のローズキングダムは11着。
馬場を意識してか、いつもより早目の位置取りでした。
出入りの激しいレースになりましたが、そこは平成の盾男武豊。
うまく流れに乗れていたと思います。
4コーナーから徐々に進出してきましたが、追われて全く伸びませんでした。
馬場が一番の敗因ではないかと思います。
またこの距離もこなすのでしょうが、本質的には中距離型なのではないかと思います。
柔らかい馬場は好材料だったと思います。
本調子ではなかったと思うので、その意味では良く走っています。
まだ年齢的な衰えはなさそうです。
今後中・長距離のレースで馬場が渋ればどこかで一発ありそうです。
そして13着に1番人気のトゥザグローリー。
2400mあたりでもやや掛かり気味に追走する馬なので、小生は3200mでは?でした。
しかもレースでは前に馬を置けず、制御が効かない形でした。
四位騎手は引っかかる馬の御し方のうまさには定評のある騎手ですが、さすがに乗り替わりということもあり、抑えきれずに2週目1コーナーで先頭に立ちました。
本質的には2000m~2400mくらいがベストの中距離馬でしょう。
宝塚記念に出てきて人気が落ちるようならば狙い目でしょう。
全馬解説してしまいましょう。
14着に1週目のスタンド前で動いて先頭に立ったコスモヘレノス。
実際にスローペースだったので好判断だったと思います。
但しこれをきっかけにその後先頭が次々に入れ替わり、厳しい流れを呼び込んでしまいましたが、これは結果論でしょう。
中谷騎手の積極的な騎乗には拍手を送りたいと思います。
これがいい経験になって行くのではないかと思います。
15着はジャミール。いわゆる「後方まま」の競馬でした。
馬場も良くなかったのでしょうが、調子もまだまだだったと思います。
16着にフォゲッタブル。
期待馬ながら、どうも調子が上がって来ないようです。
3歳後半~4歳前半までの勢いは戻ってくるのかどうか・・・何とも言えないtころです。
17着に最初に先頭に立ったゲシュタルト。
この馬も引っかかるところがあるので長距離は向かないと前々から思っているのですが、何故長距離に使い続けられているのか疑問です。
中距離ならGⅡレベルの力はあると思います。
コスモメドウは最後の直線で競走中止。
今年に入って長距離戦線で活躍していただけに、非常に残念です。
どんな馬でもこの世に生を受けた以上、天寿を全うして欲しいと思っているので、それが現実的に難しいとは分かっていても悲しいものですね。
ご冥福をお祈りします。
雨降り馬場、出入りの激しいレースだったので、重馬場の適性、展開の有利不利で、着順が分かれた部分もあったと思います。