ではまず中山金杯のレビューから。
位置取りとペースが向いたのは確かですが、ここでは力上位でした。
2歳時にはヴィクトワールピサと好勝負していた馬なので、ある意味順当な勝利でした。
G2レベルまでなら確実に上位争いできる馬だと思います。
大激戦の2着争いを制したのは中山の鬼、キョウエイストーム。
中山では一度も4着以下を経験していないほど中山では良く走る馬ですが、2000mに実績がないので軽視していました。しかし距離延長もお構いなし。道中ずっと内を回れたこと、コスモファントムの抜けた後をうまく通れたというようにスタミナの消耗を最低限に抑えられたのは良かったのでしょうが、この馬も直線前がつかえてなかなか追い出せなかったので、一得一失だったと思います。
これほど極端なコース巧者も珍しいです。
3着は休み明けのナリタクリスタル。
休養明けなので軽視していましたが、新潟記念勝ち馬の底力は伊達ではありませんでした。
どちらかというと叩き量化型なので、次走はさらに前進が見込めそうです。
4着は逃げたモエレビクトリー。マイペースで逃げられたと思います。
上位とはやはり現時点での力の差でしょう。
5着にケイアイドウソジン。前走オープン勝ちしているように好調でしたし、また流れも向きました。
2番人気のミステリアスライトは8着。
ややスタートが悪く、位置取りが後ろになってしまったことと、外枠で道中ずっと外を回された影響が大きかったと思います。流れにうまく乗れれば、もう少し走れる馬でしょう。
小生の単穴指名のセイクリッドバレーは11着。
流れが向かなかった影響もあるでしょうし、昨年の春から続けて使われているので、やや調子落ちもあるかもしれません。プラス10kgの馬体重でしたが、馬体自体はそう太くなかったと思います。
昨年の勝ち馬、3番人気のアクシオンは12着惨敗。
内枠でずっと外に出せず位置取りが悪くなった影響もあるでしょうが、全く伸びませんでした。
ハンデが重かった分と、やはり年齢の壁でしょうか。
ハンデキャッパーが喜びそうな大激戦でした。
但し勝ち馬はやはり1頭実力が抜けていたと思います。