(まだ工事中)小生のまいぺーすぶろぐ

2022年の馬券回収率は101%でした。

【サッカー日本代表】オランダ戦感想&採点(後半のみ)

残念ながら後半からしか見られなかったので、後半戦のみの感想&採点です。
 
久しぶりに、具体的にはコンフェデのイタリア戦以来でしょうか。
日本代表のポテンシャルと言うか、可能性を感じさせてくれた試合だったと思います。
 
後半のフォーメーションは4-2-3-1のいつもの形ながら、遠藤が左ボランチに入ったことで、前半に引き続いて右ボランチ長谷部のポジションに山口を入れた形。
1トップに最近起用の多い柿谷に代えて大迫。
GKは川島に代えて西川でした。
それ以外はいつものメンバー。
 
10月の2連戦は中央で細かいパス回しで突破することにこだわりすぎている感じがありましたが、今日は局面によってサイドに開く、相手最終ラインの裏を狙うなど使い分けが見られ、結果として中央での細かいパス交換をするスペースもいつも以上にスムーズに行った感じがありました。
 
また10月2連戦と違い、オランダが比較的前にかかってきたこと、オランダらしくワイドに開いていたことで中央のスペースが多く、日本としてはやりやすかったのではないかと思います。
特に後半はオランダの運動量が確実に落ちていたので、かなり日本が押し込めている状態。
どっちがW杯上位常連国なんだ?という感じすら受けました。
 
後半の得点シーンも右サイドでの細かいパス回しから、最後は大迫がポストになって本田のシュート。
日本らしいゴールだったのではないかと思います。
ポストプレーは大迫の良さの一つ。
また本田もそう広くないニアを正確に狙って決めた素晴らしいシュートでした。
 
ディフェンス面でもかなり意欲的に高いラインを保ち、前線からのディフェンスがはまっていました。
前線までがコンパクトに保てていたので、ボール奪取からのカウンターも効果的で、守備面でも狙った戦いができていたのではないかと思います。
その分何回か裏を取られかけて危ないシーンもありましたが、これは表裏一体というか、仕方ないところではあるでしょう。
ただ、身体能力の高いアフリカや南米のチームにもこれがはまるかどうかは難しいところ。
コンフェデでも対ヨーロッパ勢のイタリア戦が最も良く、ブラジル戦は完敗、メキシコ戦も消化不良の結果に終わったのは偶然ではないと思います。
今日に関しては、後半に関して言えばセンターバックの今野、吉田の読みが比較的良く、まあ良く守れていた印象です。
 
オランダと引き分けという結果だけ見れば大健闘と言えるでしょうし、もちろん素晴らしい結果であることは確かなのですが、一方でオランダの出来が今一つでもあったので、柿谷のシュートなどで後半もう1点取れたのではないかという感じもあり、ぜいたくを言えば勝ち損ねた印象もありました。
 
細かい選手の評価は採点にゆだねますが、起用法で1つ。
特にオランダのようなW杯でグループリーグ1位突破候補に対して、前半ボランチを長谷部・山口のペアで守備的に戦って0-0の折り返しを狙い(今日はうまくいかなかったわけですが)、後半遠藤を投入して相手の運動量の落ちて、スペースの出来たところで得点を狙うという戦い方はアリだなと思いました。
今日はビルドアップもそうですが、攻守において、ここにいてほしい、というところに遠藤がいるという場面が随所に見られました。
遠藤もさすがに往年の運動量はなくなってきつつあるので、特に強豪相手に前後半フルに攻守にからむことは難しくなってきているので、効果的かもしれません。
ただフレンドリーマッチではなく、交替カードが3枚のW杯本番でそういうカードの切り方をするのはどうか、ということも考えなければいけませんが。
 
以下各選手の採点(後半のみ)です。
 
西川周作 6.0 後半はピンチらしいピンチも少なかったが、ほぼ堅実。
吉田麻也 6.0 ミスらしいミスもなく、ここ数試合の中では安定した出来。ラインを高く保ち、随所に読みの良さも見せていた。
今野泰幸 6.5 堅実な守備。読みの良さを見せてボールを奪取する場面も見られ、らしさを出したと思う。運動量もあり、ビルドアップもしっかり。
長友佑都 6.5 少なくとも後半はロッベンに対してマッチアップで負けていなかった。攻撃面でも左サイドのアクセントとして存在感を発揮。
酒井高徳 5.5 悪くはなかったが、やはり長友に比べると突破力のなさが目立ってしまう。クロスの精度も今一つ。
内田篤人 6.5 前半は失点につながるプレーもあったようだが、後半は堅実にプレー。2点目の起点となるパスもあり、攻守にらしさを発揮。
山口螢 6.5 後半は遠藤が入ったこともあり主に守備的に戦ったが、パス回しも悪くなく、流れを途切れさせないプレー。これですぐにレギュラー奪取、というほどのプレーではないかもしれないが、ベラルーシ戦に続き、長谷部・遠藤の鉄板ボランチ陣に割って入るだけの実力は見せた。
遠藤保仁 7.0 後半から入ったこともあっただろうが動きが良く、往年の好調時のプレー。オランダのプレッシャーが緩いこともあっただろうが、ポジショニングの良さが際立つ。パス回しも2点目の起点のように逆サイドに振る、一発で裏を狙う、細かくつなぐなどの状況判断も良く、存在感を見せた。
本田圭佑 7.5 得点シーンはニアの狭いところをしっかり狙って決めたものでさすが。その他にもバーを叩くシュートなど惜しいシュートも。ここ数試合多かったパスミスも少なく、またオランダ相手にもボールを失う場面は少なかった点も評価。
岡崎慎司 7.0 いつもながら攻守に運動量を発揮。決定的な場面に絡むところはなかったが、前線からの守備、裏を狙って相手のラインを下げる動きなど、献身的に動いてチームにリズムをもたらす。
香川真司 7.0 ここのところ代表でいい動きができてなかったが、今日はらしさを見せる動き。後半22分のシュート前のファーストタッチなど、大分出来が戻ってきた印象を受ける。パスミスもありまだ完全に本調子ではないと思うが、ここ数試合後半の終盤近くになると消えてしまうことも多かったことを考えると、やはりプレミアで出場できていることが大きそう。まだまだ出来を上げてくるだろう。
大迫勇也 7.5 ダイジェストで見たが、ダイレクトで決めた前半のゴールも見事。後半の得点シーンのポストプレイも狭いところで冷静に本田の動きが見えていた。ポジショニングも良く、柿谷に比べてオールラウンドに動けるのが大迫の良さ。守備にも献身的に動き貢献。狭いところ、プレッシャーの厳しいところでの細かいボールコントロールこそ柿谷に譲るものの、代表の1トップとしては二重マルを与えられる出来。
柿谷曜一朗 5.0 ・・・決めてくれ。以上。
酒井宏樹 出場時間が少ないため採点なし。